渡邉美穂、『日向坂で会いましょう』に残した“大胆な笑い” 欠かせないムードメーカーとして幅広く愛された名場面
7月3日深夜に放送された日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう(通称:ひなあい)』(テレビ東京系)にて、約5年間グループに在籍した渡邉美穂の卒業式が執り行われた。渡邉と言えば『ひなあい』、そして前身番組の『ひらがな推し』時代から、数々の名場面を生み出してきたグループに欠かせないムードメーカーだ。そこで本稿では彼女の冠番組における功績を振り返ってみたい。
渡邊は『ひらがな推し』初期のプロフィール企画から視聴者に大きなインパクトを残していた。MCのオードリー・春日俊彰を相手に、特技だという「バスケ1on1対決」を行なった際には、初めて対峙する春日の迫力に「怖い……!」と連呼し、涙を流した。ここから春日とのビジネスライバル関係の歴史が始まる。
積極的に番組作りに参加する姿勢は、けやき坂46時代から変わっていない。アイドルには過酷と言える大喜利企画などでも積極的に答えていき、スタジオを爆笑で包んだこともあった。今でこそ、メンバー全員が伸び伸びと収録を行なっている印象があるが、当時はこちらにも緊張感が伝わってくるような、表情の硬いメンバーもいた。そんな中で、二期生ながらも率先して番組を円滑に進めていく渡邊の姿勢は、メンバーはもちろん、多くのスタッフが信頼を寄せていたのではないだろうか。
度胸とユーモアも兼ね備えている。「カメラ好き女子 撮影会」と題したコーナーでは、被写体・春日を撮影する際に、禁断のフライデーネタを投下。「どうしてあんなことをしたんですか?」「大人として恥ずかしくないんですか?」などと畳み掛け、収録の空気を一変させていた。その結果、バラエティ的にも新しい展開を迎え、春日自身も「1番強烈にイジってくるじゃん」と笑っていた。
ワードセンスや発想力も秀でている。「第2.5回 企画プレゼン大会」で、渡邉は「『2代目ぶりっ子王座 決定戦』をやりたい」と直訴し、「天然(生まれながらにかわいくなってしまう人)」を「天」、「やってる人(計算でかわいくしている人)」を「や」と区分した。この「天然」「やってる」は番組内で長らくパワーワードとして君臨。「天」「や」と区分されたそれぞれのメンバーも、改めてキャラクターを強めることとなっていた。