“踊るアーティスト”が急増中? SEKAI NO OWARI、藤井 風ら……自らで表現することが新たな飛躍の鍵に

 先日MVが公開されたMrs. GREEN APPLE「ダンスホール」でも、メンバーが本格的なダンスに挑戦。キレのある動きに驚きを隠せないが、本来であれば楽器を持ち、演奏することに主軸を置くMrs. GREEN APPLEのようなバンドが踊ることで生まれる躍動感は、単にダンスをヒットコンテンツの要素として取り入れるのではなく、エンターテインメントとして真摯に向き合わなければ表現することができないように思う。J-POPという自由度の高い枠の中で、彼らは“バンドはこうあるべき”という型を踊ることで打ち壊そうとしているようにも見えるのだ。

Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」Official Music Video

 TikTokのようなツールがヒットの発火点になりうる今の時代では、視覚的にわかりやすいもの、またはハードルは高くともそれを会得したときの達成感を味わえる表現として、踊り/ダンスは受け入れやすいのかもしれない。アーティストたちは踊ることで、それまでとは違う自分を表現し、何かしらのリアクションを得てきた。その反応の一つの結果として「Habit」のような成功例があるとするならば、今後また踊りを取り入れるアーティストは増えていくかもしれない。

※1:https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi08

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