藤井風「きらり」、バイラルチャートでも存在感 言葉をクリアに印象づける歌唱にも注目

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(5月27日公開:5月29日~5月26日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:ヴィヴィ(Vo.八木海莉)「Sing My Pleasure」
2位:Måneskin「ZITTI E BUONI」
3位:藤井風「きらり」
4位:Minty「How to」
5位:SyKo「#BrooklynBloodPop!」
6位:KeeP,「AM2:00drive (feat. ユエ)」
7位:STUTS & 松たか子 with 3exes feat. KID FRESINO「Presence I」
8位:StarBoi3「Dick (feat. Doja Cat) 」
9位:竹内唯人「MIRAI (feat. $HOR1 WINBOY)」
10位:P丸様。「シル・ヴ・プレジデント」

 今週は3位にランクインした藤井風の「きらり」を取り上げる。彼は今、日本の音楽シーンにおいて、最も重要視されるシンガーソングライターである。

藤井風「きらり」

 2019年、音源デビュー前に、東阪で開催された初のワンマンツアー、並びにLINE CUBE SHIBUYAワンマンをソールドアウトさせた他、『藤井風のオールナイトニッポン0(ZERO)』で、生放送で初のラジオパーソナリティを担当するなど、耳早の音楽リスナーを中心に注目を集めた。デビュー以降、多くの人に知られる存在となった今も、作詞・作曲はもちろん、ピアノ、エレクトーン、サックスなども操るミュージシャンとして、また吐息のようなニュアンスで独特の色気を放つボーカリストとしても高い評価を得ている。

 3歳の頃からピアノを習っていたという藤井は、12歳の時に、実家である喫茶店で撮影したピアノ演奏をYouTubeで公開するようになった(※1)。当時、J-POPからクラシック、洋楽、ジャズなどを耳コピしアレンジして披露していたというから驚きだ。このYouTubeは、現在も藤井の公式YouTubeチャンネルとして使われており、デビュー前の過去動画も閲覧することができる。現在、登録者数は87万人を突破。アップロードされた動画の中で現時点での最大視聴回数は「何なんw」の1471万回である。また、2020年にはYouTubeが世界の気鋭アーティストを紹介する「Artist on the Rise」に日本で初めて選ばれた他、Spotifyが2020年の躍進を期待するアーティスト「Early Noise 2020」に選出されている。

藤井 風 – “何なんw” Official Video

 彼は2020年5月に1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』をリリース。この作品は、Billboard Japan Hot Albumsで週間1位、同年間で34位、オリコンで週間2位、同年間で41位にランクインする大ヒット作品となり、藤井風というアーティストの認知度を一気に高めた。同年9月には自身初の日本武道館公演『Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020” HELP EVER HURT NEVER』を開催し、大規模会場でのライブを成功させた。以降もハイペースで配信シングルをリリース。2021年3月1日に配信リリースされた7thデジタルシングル「旅路」は、オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングで初登場1位を獲得した。

藤井 風 – “旅路” Official Video

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる