石崎ひゅーいが10年間歩んだ“別れと出会い”の軌跡 「花瓶の花」から「花束」へ美しく変化するかけがえのない想い

石崎ひゅーい「花束」から見える10年の軌跡

 石崎は、今回の新曲について、次のようにコメントしている。

「大切な人に抱く思いは、きっと季節と共に育まれていくものだと思います、でもその反対で季節と共に枯れていってしまうこともあります。きっと僕たちは感覚的にそれをわかってしまう生き物だから、小さなことで泣いたり、喜んだりする。そんな一つ一つを束ねて、歌にしようと思いました。これから来る新しい季節に、忘れることができないあの日の景色に、この歌を重ねて聴いて頂けたら嬉しいです。(※2)」

 そして、かつては自身の楽曲を一輪の“花”に例えてコメントした石崎が、かけがえのない想いが詰まった“花”をいくつも束ねた“花束”をテーマとして掲げたことに、彼の表現者としての美しい変化を感じる。キャリアを積み重ねていく中で、石崎自身が数々の出会いと別れを経験してきたからこそ、今回の新曲「花束」にはその年数分の深みと厚みが宿っている。

 一方で、「花瓶の花」の最後の歌詞を改めて聴くと、「花束」でも歌われている出会いと別れのモチーフを感じ取ることができて、石崎の表現における一貫性を感じる。

〈何人も何十人も何百人も人を傷つけたんだ/すみません、ごめんなさい、ありがとう、また明日/繰り返すんだ〉

〈何人も何十人も何百人も何万人もの中で/君は輝いてたんだ/君をやっと見つけたんだ〉

 いつか、〈君をやっと見つけたんだ〉と心の底から思える日が来る時のために石崎は、その過程における一つひとつの出会いと別れを丁寧に歌い続ける。そしてその日が来た時、石崎の歌は、その出会いから新しく始まる人生の季節を美しく彩っていく。デビューから10年が経とうとしているが、彼の音楽は時代の流れに左右されない強烈な普遍性を秘めているからこそ、11年目以降もたくさんのリスナーの人生に優しく寄り添い続けていくのだろう。

石崎ひゅーい - 花束 / THE FIRST TAKE powered by ASAHI SUPER DRY

※1:http://www.ishizakihuwie.com/kabin-no-hana/
※2:https://www.ishizakihuwie.com/news/archive/detail.html?id=539548

石崎ひゅーい「花束」
石崎ひゅーい「花束」

■リリース情報
石崎ひゅーい「花束」
2022年5月19日(木)配信リリース
テレビ朝日系 木曜ミステリー『警視庁・捜査一課長season6』主題歌
ダウンロード&ストリーミングはこちら

■ライブ情報
石崎ひゅーい 10th Anniversary LIVE 『、』(読み:てん)
日程:7月25日(月)
時間:OPEN 17:30/START 18:30
会場:東京・恵比寿リキッドルーム
料金:6,500円(税込・ドリンク代別・立ち位置指定)

■関連リンク
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