日向坂46 森本茉莉、グループ随一の“中毒性”ある存在 天才? シュール? 注目集める謎多きキャラクター

 日向坂46の中でも、覚醒期に突入しているのが三期生・森本茉莉。もともと独特なセンスの持ち主で、おひさま(日向坂46ファンの呼称)の間ではそのポテンシャルに注目が集まっていたが、6月2日放送の『MUSIClock with THE FIRST TIME』(interfm)にソロでゲスト出演し、その独特のセンスが世間にお披露目され、いよいよ本格的に注目を集め出した印象を受ける。

 これまでソロでの外仕事はほとんどなかったが、同ラジオで生放送に出演した森本。新曲の説明などをスムーズにこなしていく森本に成長を感じる中、突如トークはアニメ『はなかっぱ』(NHK Eテレ)の話題に。森本自身も不意をつかれたようだが、「好きなんですか?」と聞かれ、「好きと言うより、見なくてはという使命感」と答えて笑いを誘い、「日向坂は特殊なグループで冠番組で大喜利とかすぐに始めるので、大喜利の勉強のために見ている」と説明。そして「このグループに入って変わってしまった」と語り、「役に立っている」と断言し、パーソナリティーの山崎あみやアキラ100%を最後には感心させるシュールな展開に。もちろん『はなかっぱ』は大喜利を学ぶようなアニメではなく、子供向けの可愛らしい作品だ。朝の短い番組ながら、日向坂46のエキセントリックさが伝わるだけでなく、決して狙っているわけではない、真面目にズレた解説をする森本の良さが全面に出た、彼女の入門編としては完璧な放送となった。

 食べることと山梨県が大好きな森本は、三期生の山口陽世と同じ2004年2月23日生まれで3月に高校を卒業したばかりの現在18歳。東京都出身だが、父親の転勤で4歳までパリに住んでいたことや、オーディションのSHOWROOM配信をグアムのホテルからしていたこと、家にジムとサウナがあるなど、お嬢様エピソードが尽きない。しかし、『日向坂46の「ひ」』(文化放送)では、お嬢様という自覚はないことからエピソードを話すのに戸惑いがあるとも語っている。実際、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下、ひなあい)で佐々木久美に暴露された穴の空いたボロボロのローファーを使い続けるなど、倹約家なのか、風変わりなのか、あまり私生活を語らないだけに、未だ謎多き人物だ。

 森本のキャラクターは、強いて言うなら独特の感性を持ったユーモアのある人。見た目と声はお淑やかな雰囲気だが、コロナ禍に自宅からのリモートで行われた『ひなあい』での早押しクイズで、森本は早押し機に「天才」と書かれた札を付け、ボタンを押す度に「天才」の文字が上がるという、その何とも言えない絵面が面白く、愛称の「まりもと」と合わせ“天才まりもと”というあだ名が定着。とはいえ、日向坂46はキャラクターの濃いメンバーが多く、三期生はお笑いにストイックな上村ひなのや、野球好きでクールな対応が面白い山口陽世が注目され、番組で“天才”ぶりを発揮する機会が少なかった。

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