日向坂46 森本茉莉、グループ随一の“中毒性”ある存在 天才? シュール? 注目集める謎多きキャラクター

 また、新三期生の中でも先輩と馴染むまでに時間がかかったと『BUBKA』(2021年12月号)で語っており、元々学校でも先輩とコミュニケーションをとるのが苦手であったという森本は、髙橋未来虹や山口に遅れをとっているような感覚をずっと抱えていたという。しかし、2人が先輩たちと話している姿を見て、2021年の誕生日に「生まれ変わろう」と決意。このタイミングでよく話しかけてきた先輩が二期生の宮田愛萌だった。5thシングル曲「君しか勝たん」で隣のポジションになったことがきっかけで急接近。素のラフな感じや、『ひなあい』での三期生楽屋隠し撮り企画で見せていたシュールな面白さなど、元々あった森本のポテンシャルを宮田がどんどん引き出しているように感じる。同じイニシャルから“MM姉妹”として雑誌で取り上げられ始め、三期生以外の仕事で森本の名前を見るようになった。

 その影響からか、森本のメッセージアプリやブログなどで着飾らない素の姿を見せるようになり、特にSHOWROOMは今ではおひさまの中でも密かな人気コンテンツに。友達のような感覚でのトークが楽しく、最近では「近所にもう一人森本茉莉がいる」という話が衝撃的だった。怖い話と言いつつも、「ありがたいな、便利だな」とどこかズレた感想が森本らしく、視聴者にさらに恐怖を与えていた。過去に、5thシングルの個人PV「MARIE IN WONDERLAND」は、森本自身のアイデアで、同じ制服姿の5人の森本が登場しディレクターを洗脳するサイコホラー風映像を作っていただけに、独特の感性の持ち主だということはすでに知られている。

 その感性に注目が集まったのが、公式アプリで4月に入って始まったアニメ『はなかっぱ』の実況メッセージ。ストーリーの考察や大喜利など、メモ帳にぎっしり詰まった手書きの感想メッセージを連発して毎日送ったことが大きな話題に。あくまでもコロナ休養期間に始めた森本ファンに向けての密かな楽しみだったのかもしれないが、『MUSIClock with THE FIRST TIME』出演で遂に公となった。

 他にも、最近は山梨好きキャラとして日向山に登ったブログなど、加入当初から言っていた旅行好きや登山好きが浸透し始め、新たな仕事にも繋がりそうな活躍ぶりを見せている。今回のラジオ出演は、最近のSHOWROOMや冠ラジオ番組でのトーク力が認められたことはもちろん、四期生の加入を前に本格的に1人の戦力として期待されてのものだろう。それに見合う仕事ぶりを見せたことは大きい。上村は森本を「茉莉ちゃんは愛され力が高くて、何か行動を起こすだけで周りを幸せにする能力があるんです」と『BUBKA』(2021年12月号)のインタビューで答えていたが、丹生明里とはまた違ったおひさまを笑顔にする存在になれるかもしれない。今、日向坂46の中で一番中毒性のある存在だ。

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