JO1、2ndアルバムがチャート首位 グループのステップアップが反映された耳心地のよい一枚に

 楽曲単位でいえば、ディスコブギー的な4つ打ちにアクセントとしてトラップやフューチャーハウスが顔を出す「Move The Soul」や、同様のグルーヴィな4つ打ちにストレートなハーモニーの美しさをぶつける「Born To Be Wild」がおもしろい。ハーモニーという点ではハーモナイザー(いわゆるデジタルクワイア)の質感をうまく使いつつ、ボーカルにぐっとフォーカスをあてるアレンジが耳を捉える「ZERO」も良い。16ビートの洒脱なグルーヴにシティポップ的なドラマチックなコード感が添えられる「STAY」も手堅く心地よい。

JO1|'Move The Soul' PERFORMANCE VIDEO
JO1|'Born To Be Wild' Official MV

 このように印象的な楽曲を並べていくと、前作よりもメロディ志向、ハーモニー重視のものが多いように思える。さらに、単にそういう楽曲が揃っているというだけではなく、メリハリがついたサウンドとパフォーマンス力の向上も影響しているのだろう、「歌」に聴きどころの多いアルバムに仕上がっている。いちリスナーとしてグループへの信頼度が高まる一作だった。

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