二宮和也の現実的で清々しい言葉の数々 20年続くラジオ『BAY STORM』で見せる姿勢
二宮和也がパーソナリティを務めるラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)。2002年にスタートした同番組は、今年1月16日に放送回数1000回を突破、20周年を迎えた。
番組ではリクエストに応えて嵐の楽曲が流れたり、リスナーからのメールを紹介したり、落ち着いた雰囲気のなかでトークが進む。二宮とスタッフ、そしてリスナーとで会話をしているかのような気分になれるのもこの番組の特徴だ。
5月8日の放送回では、「仕事と私どっちをとる?」というドラマなどにありがちなセリフについて持論を展開。二宮はこのフレーズを「名言」だと感心した様子で捉え、「男は持ってない、あの(セリフに対する)正解は」と、借りてきた言葉で埋めるでもなく率直な感想を述べた。二宮の視点や考え方などに触れられたり、“素”が感じられるのもラジオならでは。
また、5月15日の放送回では番組内のコーナー“激おこモーメント”に寄せられたメールを紹介、リスナーが職場で上司から受けた理不尽な体験談を寄せた。仕事を振られたものの、それが上司たちの技術不足によって回ってきた仕事だったこと、さらには目の前で「〇〇さんにやらせればいいから」と仕事の依頼の仕方にも問題があったという。二宮がメールを紹介すると、アシスタントパーソナリティーのスタッフは「目の前でそんな言われ方したらいい気持ちはしませんな」と共感。二宮も想像を巡らせ、上司が悪びれる様子もなく「俺のお陰で~」と誇らしげに語る様子を即興で演じてみせた。二宮も以前それに似た経験をしたようで、「びっくりしない!? あれもうポジティブとかのレベルじゃない……なにティブなんだろうっていつも思う(笑)」と経験を交えながら、リスナーの“激おこ”エピソードを自身に置き換えて話した。
スタッフが「このおじさまたちと仲良く仕事ができてるといいですけどもね」とまとめると、二宮は「本当だよね」と共感したのも束の間、最後に「いや、いいです別に。そんなもうちょっとで辞めると思うので気にしないでください(笑)」と一言。クスっと笑ってしまうのと同時に、モヤモヤが吹き飛ぶ一言だった。毒舌ともまた違う、ピリッと爽快感のある言葉は山椒のようだ。