二宮和也、ラジオで引退時期を示唆? 幸せだからこそできる“集大成”を目指す考え方

 4月3日、嵐の二宮和也がレギュラーラジオ『BAY STORM』(bayfm)に登場し、“二宮60まで計画”について語った。“二宮60まで計画”とは、現在38歳の二宮が「最近思うのは60くらいで一旦退室するのもありかな」と引退時期を示唆した発言だ。

 きっかけはリスナーから届いた「仕事をしていて幸せだなと思うことはありますか?」という質問からだった。「(幸せだなと)思うことしかないよね。ずっと仕事してたい、24時間できることなら。でも国が改革起こしちゃったから、できないだけで(笑)」「寝てるところも流したいくらい。すべてを見せたいと思ってるから」と、最初こそ飄々とした回答を見せていた二宮だが、徐々にその口調は真面目なトーンへと変わっていく。

 「でも俺、別に大好きだった仕事でもないわけじゃん?」。憧れの職業に就いたというリスナーとは異なり、アイドルや俳優に焦がれて今の仕事を始めたわけではなかったと振り返る二宮。「だから、“合ってるな”って感覚なの。この声質で生きてる限り、こういう仕事が合ってる人間なんだなって」と日々、冷静に自己分析している様子を伺わせた。

 そんな中で、ふと思い始めたのが“二宮60まで計画“だったようだ。60歳までの残り22年を「めちゃくちゃ頑張るために」と続ける。「逆算の波の作り方ってできる」「“残念ながら”の流れで遺作になることが多いなかで、集大成みたいな引退作品が自分で作れる」とゴールを定めることで、今後全力で走り抜けられるのではないかというのだ。

 また、こうした考えができるのは「(今が)幸せってことですよね。余裕があるんだよね」「楽しめてますよ、この仕事、この業界が」としみじみ語った。嵐としての大きな節目を定めて走りきったあの日々があったからこそ、こうした言葉を口にできるのではないかと想像してしまう。

 2020年末にグループとしての活動を休止する。そんな大きな決断をした後、嵐の周囲はこれまでにないうねりを見せた。2018年から2019年にかけて開催された20周年記念ライブを映像作品(『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』)として残そうと、初のライブフィルムプロジェクトが始動したのも、そのひとつ。

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』嵐が贈る30秒

 映画『ピカ☆ンチ』シリーズなども手掛けた堤幸彦監督がメガホンを執り、撮影のためのライブを東京ドームで開催するという大きなチャレンジをすることができたのも、ある意味で、一旦の“ゴール”に向けたラストスパートだったからこそだろう。

 ライブ撮影のために用意されたカメラは125台。もちろん、それだけの撮影をするためには、カメラマンだけでも125名が動員され、アシスタントや調整スタッフも含めて数百人体制となった。

 同番組の10月31日放送回では、二宮がその光景を見て「日本の映画界のカメラマンさんを全員呼んだって言っていいくらい“日本の映画界が止まった”って言われる日なんですよ」と語っていたことを思い出す。

 誰もが観たことのある映画を作ってきたスタッフたちが一堂に会した豪華な作品に「まぁ後にも先にもないでしょうね」「前代未聞だと思いますよ」とも。二宮が思いを馳せた「引退作品」とは、そんな二度と見られない作品のことをイメージしているのかもしれない。こんな機会がなければ絶対に実現しない、と言われるような。

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