JamsCollection、#ババババンビ、タイトル未定……コロナ禍に始動、頭角を現したアイドルの共通点

 4月17日、26時のマスカレイドが10月に開催するワンマンライブをもって解散すると発表した。その理由として、コロナ禍でなかなか思うような活動ができなかったこと、また自分自身を見つめ直す機会が多くなったことなどが所属事務所やメンバーのコメントで明かされている。

 彼女達に限らず、アイドルシーンでは長引くコロナの影響によるグループ解散や卒業の事例がよく聞かれる。しかし一方で、業界全体が冷え込んだコロナ禍に始動し頭角を現したグループも存在する。今回はその中から3組を取り上げ、シーンの変化について考察してみたい。

 2021年に始動し、結成1年にして早くもメジャーデビューを果たしたのがJamsCollectionだ。FES☆TIVEやMyDearDarlin'を輩出したRIZEプロダクション所属の新グループであり、雑誌『MARQUEE』が全面バックアップするなど活動1年目からメディアなどで目にする機会が多かった。大型アイドルイベントに次々出演し、今年6月には豊洲PITでのワンマンライブも決定している。王道アイドルを名乗るだけあり、ポップで青春感に満ちた楽曲を武器に今まさにシーンを駆け上がっている存在だ。また現在26歳で最もアイドル歴の長いメンバー・坂東遥はInstagramで17万人、TikTokで30万人のフォロワーを抱えており、さらなるSNSでの発信力にも期待したい。

JamsCollection「サマサマサマーはアゲアゲで!」MUSIC VIDEO

 多くのグラビアアイドルを擁するゼロイチファミリア所属の7人組・#ババババンビも注目株の1つだ。身長145cmのセンター・岸みゆ、マジシャンとしても活動する吉沢朱音など個性豊かなメンバーが繰り出すキュートなパフォーマンスが魅力で、アイドルファンのツボを押さえたキャッチーな楽曲も評価が高い。彼女達は2020年1月に結成され、直後にコロナ禍に突入。同年3月のデビューライブはあえなく中止になった。

#ババババンビ 「キスしてほしい」(Music Video)

 しかし精力的なライブに加えグラビア活動などでもファンを拡大。昨年の『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021』では最大のキャパシティを誇るHOT STAGEに出演した。また昨年完売できなかったKT Zepp Yokohamaでのワンマンライブも、今年同会場で行った際には見事完売させている。

 北海道発の4人組、タイトル未定も今話題のグループだ。こちらも始動は2020年の4月。1回目の緊急事態宣言により日本中が閉塞感に包まれていた時期で、彼女達もデビューライブを無観客で行うことを余儀なくされてしまった。

タイトル未定-踏切(Music Video)

 しかしその1年後に発表された1stアルバム『青春群像』は、「第10回アイドル楽曲大賞2021」でアルバム部門1位を獲得。柔らかな空気感に満ちたサウンドにティーンエイジャーの真っ直ぐな思いが乗った楽曲が特徴で、歌唱力も非常に高い。観客同士での距離の確保やコールの禁止などにより従来のようなライブが難しくなったコロナ禍において、勢いだけでなく聴き手にしっかり届けられるパフォーマンス力は大きな強みと言えるだろう。すでに何度も東京遠征を行っており、3月にはサーキットイベント『IDORISE!! FESTIVAL 2022』に出演。今年のアイドルフェスを席巻することになるのか注目だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる