Juice=Juice、10年目に向かって見せていくさらに新しい姿 植村あかり&有澤一華&入江里咲&江端妃咲インタビュー
2013年2月に結成されたJuice=Juiceは活動10年目に突入し、グループとして円熟期を迎えようとしている。しかしながら2019年に初代リーダーの宮崎由加が卒業、昨年には2代目リーダーの金澤朋子も卒業するなど、気づけば結成当初から在籍するメンバーは3代目リーダー・植村あかりただ1人。その中にあって、途中加入したメンバーらの台頭も著しく、ほどよく血を入れ替えながらグループ名通りのフレッシュさを保ち続けているのが今のJuice=Juiceである。最新アルバム『terzo』が4月26日付オリコン週間アルバムランキングで自身初となる1位を獲得したこともその証左だろう。
そんなJuice=Juiceに昨年7月、有澤一華、入江里咲、江端妃咲の3名が新メンバーとして加入した。リアルサウンドではその“3flower”トリオにリーダーの植村を加えた計4名にインタビューを行い、Juice=Juiceの現在地と将来像について語ってもらった。(ナカニシキュウ)
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植村あかりは占い師のようなリーダー?
ーー植村さんがリーダーに就任されて4、5カ月ほど経ちましたが、いかがですか?
植村あかり(以下、植村):これまでのリーダーはこういう役回りをやっていてくれたんだなといった気づきが多かったです。リーダーになったことでいろんな頭の使い方をするようになったなと思います。
ーー新メンバーの3人から見て、植村さんはどんなリーダーでしょう?
江端妃咲(以下、江端):すごく元気なリーダー。私は植村さんとふざけたりすることが多いんですけど、いい意味であまり“リーダー”を感じさせない、親しみやすくて大好きなリーダーです!
植村:うふふふ。
入江里咲(以下、入江):私は、包容力があるなと思っていて。なんでも優しく包み込んでくださるというか……植村さんには不思議と抱きつきたくなっちゃうんですよ(笑)。ライブ前とか、落ち着くために。
江端:お母さんみたいにね(笑)。
植村:確かに。爪を触ったりしてくるよね(笑)。
有澤一華(以下、有澤):私にとっては、占い師みたいなリーダー。
植村・入江・江端:えええええ!
植村:どういうこと?
有澤:私は周りの方々から「不思議」とか「何を考えてるかわからない」と言われることが多いんですけど(笑)、植村さんだけにはズバッと当てられるというか。言い当ててくるとかではないんですけど、たとえば私が寂しい気持ちでいたら寄ってきてくれたり、楽しい気持ちのときは一緒に笑ってくれたり。本当に占い師みたいな感じです。
植村:とくに「気持ちを察してあげよう」と意識しているわけではないんですけど、自然と「この子にはちょっと冷たくしても面白そう」とか「この子は優しく守ってあげる感じがいい」とかがパッとわかるようになったんですよね……『ハリー・ポッター』で言う、組分け帽子みたいな感じで(笑)。私は一人っ子なので、そういう感覚は初めてなんですけど。
ーーリーダーになったことで眠っていた才能が目覚めたんですね。
植村:そうなんですかね(笑)。
ーーそんな植村さんから見て、この3人はどんなふうに映っていますか? 1人ずつ他己紹介をしてみてください。
植村:タコ紹介?
有澤・入江・江端:あはははは(笑)!
有澤:そのタコじゃないと思いますよ。
ーー今日は工藤由愛さんがいらっしゃらないので、タコのお話は結構です(笑)。
植村:“他己”ですね(笑)。じゃあ江端妃咲ちゃんから。まず、中学校を卒業したばかりとは思えないルックスが本当に素晴らしいと思います。ただ見た目は大人びているんですけど、中身は少年らしさがあるというか(笑)。最年少らしいフレッシュさもあって、すごくワクワクさせてくれる子ですね。
江端:けっこういろんなメンバーさんに「少年」とは言われているんですけど、すごくよく言われるのが「人生、楽しそう」って(笑)。ずっとしゃべってるし、ずっと楽しそうにしてるから、そこが少年っぽいのかなって思いました。
植村:逆に、パフォーマンスではこの3人の中で一番“大人っぽい”に振り切っているイメージです。自分の見せ方をけっこう研究しているのかなと。たとえばTikTokでは違うアイドルさんの楽曲を踊ったりしていて、Juice=Juiceのときとはまた違う表情を見せていたり。「いろんな表情があるんだな、これから楽しみだな」と思わせてくれる子ですね。
江端:1曲の中でもいろんな表情を見せられるようにとか、曲によって踊り方を変えてみたりとかは確かに意識しているところなんです。「そこに気づいてくれていたんだ?」とびっくりしていますし、すごくうれしいです!
植村:占い師だからね(笑)。
有澤:あははは(笑)。
植村:入江里咲ちゃんは、Juice=Juiceでは初めてハロプロ研修生からの昇格ではなく一般オーディションからの加入だったので最初は少し心配もしていたのですが、いざ入ってみたら最初のステージからすごく堂々としていましたね。「緊張しなかった?」と聞いたら「緊張は大丈夫でした!」と返ってきて。
入江:そうでしたね(笑)。
植村:本当に肝が据わっているし、一緒にパフォーマンスしていても「頼もしいな」と感じるときがたくさんあります。あと、声に“圧”があるんですよ。ユニゾンに加わったときにすごくしっかり支えてくれる声をしていて、存在感がすごくあるなって。
入江:私はどちらかというと江端妃咲ちゃんの声のほうがユニゾンの中ですごく映えるなと思っていたので、自分の声が存在感を出せている自覚はなかったんですけど……私が加入したことでJuice=Juiceのユニゾンに貢献できているんだとしたらうれしいです。
植村:あと、笑顔がすごく好きです。なんというか、ハムスターみたいな(笑)。ハロー!プロジェクトのメンバーには「入江里咲ちゃんの笑顔が好き」と言っている子がけっこう多いんですよ。普段はハムスターみたいなかわいい感じなんですけど、パフォーマンスでは頼もしさがあるのがすごいなと思いますね。
入江:私は歌もダンスもやったことがない状態で加入したので、まだまだこれからがんばっていきたいです。
植村:有澤一華ちゃんは、この3人の中では一番年上なんですけど、けっこうツッコまれているところを見かける印象があります。ツッコまざるを得ないことをよくしでかすというか(笑)。おっちょこちょいな部分があったり、ワードセンスもすごく独特で。英語が得意なんですけど、日本語となると少し変わったセンスが出てくるんですよ。
有澤:ツッコんでくれる方がいないと、そのまま暴走しちゃうので(笑)。本当にツッコまれてうれしい……と言ったらちょっと変ですけど(笑)、ありがたいです。
植村:今後この魅力をMCとかでいっぱい引き出していきたいなと思っています。パフォーマンス面では、果敢にいろんなことに挑戦してくれるなと感じますね。どんな無茶振りをしてもチャレンジ精神を持って楽しみながらやってくれるし、音楽的なことにも一番詳しいのかな。私も知らないような専門的なことまで知っていたりするし、それをJuice=Juiceにしっかりとエッセンスとして加えてくれるというか。
有澤:小さい頃からピアノとバイオリンをやっていたんです。でも、楽器をやっていたとしても個人プレイだったので、グループに加入してから人と合わせることの大事さや楽しさを学びました。ずっと1人で音楽をやってきたから、「みんなで音楽をやるとこんなに素敵に聴こえるんだ?」って。みんなでがんばったことに対してすごく音楽が喜んでいるところを発見できて、いつもうれしいなと思いながらパフォーマンスしています。
ーー「音楽が喜んでいる」って素敵な表現ですね。さすがワードセンス王というか。
有澤:いやいやいや(笑)。
植村:自分から前に出るタイプではないんですけど、いざ前に出たときは爆発的な印象を残す子なので、そのまますくすくと自由に育ってほしいなと思いますね。