ZOC、METAMUSE改名に至るまでの道のり 成長過程を見せるアイドルから時代を作る存在へ
ZOCが7月7日にLINE CUBE SHIBUYAで開催する『ZOC RPG TOUR 2022』のファイナル公演『ZOC THE FINAL』をもって、グループ名をMETAMUSE(メタミューズ)に改名することを発表した。
2018年に大森靖子、藍染カレン、戦慄かなの、香椎かてぃ、西井万理那、葵時フィン、兎凪さやかの7名で結成され、紆余曲折ありながらも活動を続けてきたZOC。最近はグループとして安定し、パフォーマンスに磨きがかかってクオリティが高まってきたと感じる。このまま安定した活動が続くと思っていた矢先の改名発表は衝撃が大きい。
ZOCがデビュー時から注目されたのは、すでにミュージシャンとして高く評価されていた大森靖子が「共犯者」としてプロデューサー兼メンバー兼同志だったことが大きな理由の一つではある。しかしその後の飛躍には他のメンバーの力もあったことも確かで、個性的なキャラクターのメンバーにはインパクトがあった。例えば初期メンバーの戦慄かなのは高校時代に女子少年院に送致された経験があり、その経歴にはインパクトがある。さらには人気テレビ番組『アウト×デラックス』に出演した際は「人の指を噛めば性格がわかる」という特技を発表し話題になった。その後も定期的に番組出演し、ZOCの知名度をあげる役割も担っていたと感じる。香椎かてぃの存在感も強かった。元彼から暴力を振るわれて家を追い出されてホームレス生活をしていたという過去のエピソードと、そこからアイドルとしてデビューしていった姿に惹きつけられた人も多いのだろう。アイドルでありながら喫煙者であることを隠さず、飾ることなく自身を出す姿や個性的なファッションセンスも魅了的で、同性のファンが多かった。2人の存在は「生き様を見せる」という部分では新しいアイドルの成長物語でもあった。