ENHYPEN、中島美嘉、LONGMAN、さぐぱん(牧島 輝)……5月4日リリースの新譜4作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は5月4日リリースのENHYPEN『DIMENSION : 閃光』、中島美嘉『I』、LONGMAN『ライラ』、さぐぱん(牧島 輝)『さぐわん』の4作品をピックアップした。(編集部)

ENHYPEN『DIMENSION : 閃光』

 日本2ndシングルは、“華麗な炎の中の危うい青春の少年たち=SPARK”と、“夜を明かした少年たちの複雑で微妙な心情=GLEAM”という2つのコンセプトから構成。「Tamed-Dashed」「Drunk-Dazed」の日本語バージョンが収録されている本作だが、重厚なベースラインがリードする「Tamed-Dashed」では立ち止まることを知らないグループの勢いがサウンド・歌詞にも色濃く反映されている。「Drunk-Dazed」も16〜20歳のメンバーたちが青春を謳歌する様を妖しく、かつ華やかなダンスチューンで表現するなど、「自分たちが時代を作り上げていく」という強い気概すら感じられる。さらに、ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)主題歌「Always」も収録された、まさに充実の1枚だ。

ENHYPEN (엔하이픈) 'Tamed-Dashed [Japanese Ver.]' Official MV

中島美嘉『I』

 デビュー20周年を迎えた中島美嘉のニューアルバム『I』は、彼女自身が全曲の作詞・作曲を手がけた、初のセルフプロデュース作品だ。開放的で力強いメロディと前向きなリリックが響き合う「HELLO」、ヘビィな手触りのトラックのなかで英語詞の鋭利な歌詞が広がる「I'm Here」、オーセンティックなスカのビートとともに〈早くこのめんどくさい雰囲気から解放して〉とシャウトする「めんどくさい」、〈怯むことなく生きよう〉と聴く者を鼓舞する「茨の海」。すべての音、メロディ、言葉に中島自身のセンスと感情が込められた、きわめて生々しい作品に仕上がっている。「雪の華」「僕が死のうと思ったのは」など数々の名曲を歌ってきた彼女は本作によって、アーティストとしての大きな一歩を踏み出した。(森)

中島美嘉 『HELLO』MUSIC VIDEO

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