『iCON Z』密着第25話、男性部門 四次審査スタート LIL LEAGUEとCROONERZの急成長にプロデューサー陣も感嘆
続く2番手はCROONERZ。ボーカルとして評価の高いメンバーが揃ったグループだが、彼らの弱点はメンバーの半数が全くのダンス初心者であったこと。そのため振付・ダンスの中間チェックでは後塵を拝したものの「全く踊れなかった子が、ここまでやれるんだ」と、その急成長ぶりに関しては高く評価されていた。
しかし、ダンス初心者のメンバー達にとって踊りと歌の両立は当然ながら難しく、さらなる障壁として彼らを悩ませていた。特に沓野広翔は「相手に伝える気持ちを体で表すことに苦戦している」と懸念を抱えており、課題曲の振付を担当したHIGEからも「目線がいろんなところに行っちゃっている」と厳しい指摘が。その後はダンス経験者と初心者で分かれて3:3で見合う練習なども導入しモチベーションを高めながら、地道な練習を重ねていった。
ダンスの実力では他のグループに及ばないとしても、彼らには彼らの思いと鍛錬の蓄積がある。看護学校を退学して挑んでいる沓野は「自分たちがやってきたことをそのまま披露する。人生がかかってるので、頑張ります」と、改めて覚悟を語った。
審査を前に、ギレルメ マサユケ トマジ 西村から「たくさんキツい思いもして、いろんなことを乗り越えてきました。絶対に全力で思いをぶつけにいくので、よろしくお願いします」と力強い言葉が告げられ、満を持して披露されたCROONERZの「Water Baby」。メロウで物憂げな音色に乗せた儚くもエモーショナルな歌声により、年長者の多いグループとしての表現力を発揮。また、懸念のダンスに関しても、楽曲の世界観を表現する繊細な動きには研鑽の積み重ねが感じられた。何よりも、そこから伝わる彼らの万感の思いに心動かされるパフォーマンスであった。
AKIRAは「この2カ月でこんなに人って成長するんだなと改めて感じさせてもらいました。中間発表の時にはまだ振り付けとか課題に追われていましたけど、今日はめちゃくちゃ感情が入ってたし、表情もしっかりとアーティスティックに作っていて、総合力というところでグループの一致団結感が見えたショーだった」と、グループの成長力を今一度称えた。EXILE SHOKICHIは「沓野くん、ダンスをやって良かったですね。レコーディングの時にはグルーヴを出せていなかったんですけど、今日は曲の雰囲気を押し出せていたので、成長を感じられて良かったです」と、今後の可能性をも感じさせるようなコメントを贈った。
パフォーマンス終了後には、控室に戻ってから涙を流している沓野に対し、周りのメンバーが優しく肩を叩いて励ます姿も見られた。涙の理由は本人にしか分からないが、少なくとも彼らのステージは多くの人の心に残るものであったはずだ。その証拠にVTR終了後はスタジオのほとんど全員が感極まっており、一瞬その場が静まり返ってしまうという一幕もあった。
次週の放送は2022年5月1日。Z FACTIONとKIDMATICら後半2グループの四次審査が放送され、脱落する1グループがついに決まる『1時間まるごとiCON Zスペシャル』となっている。日本武道館への切符を手に入れるのは、果たしてどのグループなのか。その運命の瞬間が訪れる。