aespa、コーチェラで見せつけた圧倒的な存在感 夢の舞台で勝ち取った不動のポジション
『コーチェラ』でのaespaのステージは日本時間4月24日午後2時を過ぎたあたりで幕を開けた。「aenergy」とともに登場した4人のメンバーたち。その神々しいシルエットを見て興奮する観客たちの熱気はネット越しでもしっかりと伝わってくる。同曲をイントロダクションにして間髪を入れずに歌い出したのは「Black Mamba」。ゆっくりとステージ中央に集まった彼女たちがラップでオーディエンスをあおる様子は、新人とは思えないほどの貫禄がある。
「ここに居ることが幸せ!」と英語で軽くあいさつした後に披露したのは「Savage」。ずっしりと重いリズムをバックにクールに歌う曲だが、途中で挿入されるソフト&メロウなフレーズが効果的で、観客もメリハリのあるサウンドに酔いしれているようだ。
そして韓国の伝統楽器を取り入れたBGMとダンサーたちのパフォーマンスに続いて、ミディアムテンポの新曲「Life's Too Short」を歌い、客席も一旦クールダウン。これで落ち着いたかと思いきや、大ヒットナンバーの「Next Level」で一気に盛り上げ、大歓声に包まれながらステージは幕を閉じた。持ち時間はわずか約20分。しかしながら終始テンションは高く、それゆえに強烈なインパクトを残したのは確実だ。初の『コーチェラ』のステージは成功に終わったと言っていいだろう。
カリナは『コーチェラ』の本番を迎える前に次のようなコメントをしている。「コロナ禍にデビューしたため、観客の前でライブをした経験があまり多くないが、たくさんのアーティストにとって夢の舞台であるコーチェラでパフォーマンスを披露すると思うと震える」(※2)
確かにaespaはリアルなライブよりもバーチャルな空間で本領を発揮するイメージがある。だからこそカリナの発言から伝わってくる“とまどい”もよく理解できる。それでも彼女たちは短い時間ながらも圧倒的な存在感を見せつけてくれたのだ。メンバー4人のポテンシャルは、リスナーが想像する以上のものを持ち合わせているようだ。
今回の『コーチェラ』で世界の音楽シーンにおける不動のポジションを手に入れたであろうaespa。大きな舞台にひるまず、堂々と歌い踊る彼女たちを観ると、早くもグループの“ネクストレベル”を期待せずにはいられない。おそらくファンもそれを熱望しているだろう。今後のさらなる飛躍を楽しみに待ちたい。
※1:https://www.nme.com/features/music-interviews/aespa-reflect-unreal-2021-achievements-next-level-savage-viral-future-interview-3126814
※2:https://www.billboard.com/music/music-news/aespa-coachella-interview-1235061337/