BE:FIRST、抜群のキャッチーさでバイラルチャート急上昇 聴き手と想いを共有していく真髄が発揮された1曲に

 「Bye-Good-Bye」は、洗練されたバックトラックとボーカルスキルで聴かせるダンスチューン。ビートの緩急や各メンバーの柔らかなファルセットの効果で、フロアライクな趣きがありながらも、メロウなポップチューンに仕上がっている。イントロから繰り返される打ち込みによるコーラスのフレーズが、キャッチーなフックになっていて中毒性も高い。途中で挟み込まれるラップパートのポジションも、起承転結の“転”を担っていて、サウンドそのものにストーリー性があるのも魅力だ。驚くのは、そのラップパートの一部でハモっている部分があること。MVを観ると、メンバー1人でラップをしている様子ゆえ、トラックで重ねているのだと思うが、SKY-HIの余白を残した緻密さとセンス、そしてプロデュース能力には脱帽である。

BE:FIRST / Bye-Good-Bye -Music Video-

 こんなキャッチーさ満載の「Bye-Good-Bye」で特筆すべきは、最初の歌い出し。〈あと少し/ほんのちょっと この手伸ばせば/届きそうな夢が/目の前に見えてる〉という、BE:FIRSTのリアルを思わせる歌詞の後に〈君とまだいたいな〉と続く。自分たちのことを歌ったすぐ後に〈君〉という言葉を持ってくることで、冒頭から聴き手と楽曲を“共有”しているのだ。ある意味、強烈なパンチラインである。

 5月18日にはCDでのリリースも決定している「Bye-Good-Bye」。今年、より多くの人が、BE:FIRSTとその真髄を“共有”することになる。

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