JKT48、BNK48、MNL48……AKB48海外姉妹グループの現状 仲川遥香ら前例とした海外移籍のメリットも
世界を視野に活動するMNL48のユニット・Baby Blue
フィリピン・マニラが拠点のMNL48は、日本でメジャーデビューするグループ内ユニットのBaby Blueに大きな注目が集まっている。今年2月16日にデビューシングル『HEAD UP』をCDリリース。TikTokで約400万人ものフォロワーを持ち“SNS時代の申し子”と称されるコリーンをはじめとする3人組で、今後は世界のマーケットも視野に入れ活動していくという。
中国・上海が拠点のAKB48 Team SHは、4月1日に7枚目のEP『大声ダイヤモンド』をリリース。先行で配信された同シングルの表題曲のミュージックビデオは、リュウネンとグイ・チュウチュウ、ジュウ・リーンとゾウ・ゥルオナンら、各メンバーが2人1組のペアとなり、相手の表情や仕草をそれぞれの視点で描くユニークな物語となっている。
台湾・台北が拠点のAKB48 Team TPは2021年10月、5枚目のシングルで初のオリジナル曲を収録した『一秒一秒約好』をリリース。3rdシングルから3作連続で表題曲のセンターをリン・ユーシンがつとめ、グループの絶対的なエースとなった。ちなみに2019年に同グループを卒業した元AKB48・阿部マリアは、2021年に開設したYouTubeチャンネルが人気に。彼女に目が向けられた背景には間違いなく、台湾でのAKB48 Team TPの支持率の高さも影響しているはずだ。
本田仁美らが証明した海外移籍のメリット
今後、AKB48グループのアジア展開として考えられるのは、日本国内の各グループと海外姉妹グループの交流がより盛んになっていくのではないか、ということ。
2019年には、AKB48と海外姉妹グループが集結するイベント『AKB48 Group Asia Festival』が行われ、2021年はオンラインで開催。同イベントはそれぞれのグループのファンが、他国のグループについて知ることができる良い機会となり、AKB48グループとしても、より力を入れていくのではないだろうか。そしてこういった企画が発展していけば、いずれ海外の全姉妹グループを巻き込んで、本当の意味での『世界選抜総選挙』開催の夢も広がる。多様性あるグループ作りにも期待できるだろう。
また、海外移籍も活発になるのではないか。IZ*ONEに所属して海外活動をおこなった宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美が証明したように、さまざまな国のエンターテインメントのあり方を知ることで、実力/スキルが向上する可能性がある。仲川らのように海外の移籍先でクローズアップされ、その地で国民的タレントになることも十分に考えられる。さらなるステップを目指していたり、もしくは伸び悩んでいたりするメンバーは、海外に目を向けるのも良い手立てかもしれない。
日本国内のAKB48グループで人気が高いメンバーが、海外でも通用するのかどうかも見てみたいものだ。もちろん、逆も然りである。そういった点で、海外姉妹グループにはいろんなチャンスが広がっている。