Kis-My-Ft2メンバー分析 第3回:宮田俊哉、心優しいポジティブな努力家 “好き”を貫く勇気を与えた先進的な存在
そうした豊かな表現は、舞台でも活きる。2013年には『キフシャム国の冒険』に主演し、『DREAM BOYS』などジャニーズの冠舞台でも経験を積んだ。昨年も音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』にて主演を務めるなど、経験を次に繋げ、着実にステップアップを遂げている。
絶対に努力をしているだろうに、宮田は「なんてことない」ふうにやり遂げる人だ。影の苦労も、のちに聞くことが多い。芝居においても『劇場版 BEM 〜BECOME HUMAN〜』で声優を務めたバージェス役、ドラマ『やすらぎの刻〜道』(テレビ朝日系)、現在放送中のドラマ『ドクターホワイト』(フジテレビ系)と、いずれも「宮田だと分からなかった」という声が多く聞かれたほど、ごく自然に演じていた。
『UTAGE!』(TBS系)で習得したドラムのスキルも回を重ねるごとに磨かれ、さらに同番組ではMC・中居正広のアシスタントを務めるまでに。その頼りがいは 、英語力や一般常識を押さえた年齢相応の振る舞いにも垣間見える。さらに『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)では、玉森とともに中国語の勉強に励む場面も(というよりも、楽しそうに取り組んでいるのが彼ららしいところでもある)。器用なのか、努力ゆえなのかーー悟らせることなく、あくまで「アイドル」のまま成長しているのも宮田らしい。
そして『キスマイ超BUSAIKU⁉︎』(フジテレビ系)における抜き打ちテストでの、宮田の対応にはいつも感心する。どんな無茶ぶりにも、まずは笑顔で話を聞く。おおらかで、どっしり構えた人だ。そして、諭さなければならないときや、真剣に答えなければならないときの言葉選びの慎重さや語調には、彼の優しさが表れている。一方で、楽しいお題のときには心から楽しそうに取り組む。宮田は「アイドル」としての前に、「人」として愛される要素をたくさん持っている。
姫のため、ポジティブでかっこいい「としやくん」でいようとする彼の素顔は、分かりやすいようで分からない。 けれど、いつでもアイドルであることを楽しむ姿、自己も他者も肯定できる心の広さ、志を高くいようと成長し続ける姿など宮田に学ぶところは多い。
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