Kis-My-Ft2メンバー分析 第2回:千賀健永、純粋な感性を持ち合わせる表現者 発信力と実行力を兼ね揃えた柔軟さ

 昨年CDデビュー10周年を迎え、3月4日からは『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)での密着放送がスタートするKis-My-Ft2。それぞれが得意な分野で活躍しながらも、ここぞというときにはチームワークを見せる、自由なようで強固なグループだ。その個性豊かな活動を軸とし、魅力をまとめてみたい。第2回は千賀健永。

Kis-My-Ft2
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 「東京に来たらデビューさせてあげるよ」。ジャニー喜多川の一言で、地元・名古屋から東京へ引っ越した千賀。しかし、CDデビューが叶ったのはその言葉から約8年後のことだった。これは、千賀のつかみネタだ。

 とはいえジャニー喜多川は、千賀の才能を見抜き、認めていたのだろうと思う。たとえば2007年には、千賀をはじめにダンスが上手いメンバーを集めたユニット“舞闘冠”を結成している。その上で、千賀自身が「キスマイもやりたい」と自ら道を選んだ。そうしてKis-My-Ft2のデビューが決まったのが、2011年というわけだ。

 幼少期からダンスに触れ、そのスキルと豊かな感性で、グループの振り付けを担当することも多い千賀。彼が振りをつけた楽曲は、いずれも高い人気を誇っている。決して「千賀が振りを付けたから」という甘めのジャッジではないことは、他グループファンの支持からも分かるだろうし、一度でも目にすればきっと、納得するはずだ。

 さすが、ダンスの基礎がしっかりと根付いているのだろう。たとえば「COUNT 7EVEN」では、楽曲のジャンルに合わせた動作をきっちりと持ってくる。なおかつ世界観をよくとらえているため、ストーリーが見えてくる振り付けだ。「Tonight」では、メンバーがまとまりよく、格好良く見える構成。7人が連携し、グループである強みを提示した上で、難しくもキャッチーなダンスに仕上がっている。そのほか「I Scream Night」では、頑張ればファンもマネができる、まさに今流行しているダンスチャレンジをいち早く取り入れた形。ともに楽しめる一体感のある振り付けは、ファン心をくすぐる。

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