Travis Japanの圧倒的差別化、HiHi Jetsの強烈な個性と意志……ジャニーズJr.、デビューに求められる要件を探る
Travis Japanの渡米後、国内で活動するジャニーズJr.の中心となりそうなのが、HiHi Jetsだ。2021年11月に、初の単独アリーナコンサート『HiHi Jets Concert 2021 〜五騎当千〜』を国立代々木競技場第一体育館で開催した。8月にYouTubeで公開された初のMV「Eyes of the future」は、再生回数が300万回を超える勢いだ。メンバー個人のテレビ・映画出演も多い。井上瑞稀は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や『さまよう刃』(WOWOW)など、重厚なドラマへの出演が目立つ。髙橋優斗は『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)や『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)など、話題作の出演が続く。2021年10月には作間龍斗の映画初出演作『ひらいて』も公開され、印象的な役で話題を呼んだ。今年4月には、メンバー5人の主演ドラマ『全力!クリーナーズ』(ABCテレビ他)が始まるなど、多くの人の目に触れる活躍をしている。
HiHi Jetsは、個人でもグループでも印象に残る活躍が多い。その要因として、強烈な個性と意志の強さが考えられる。HiHi Jetsが得意とするローラースケートを生かしたパフォーマンスは、光GENJI、Kis-My-Ft2など、ジャニーズのお家芸だ。しかしHiHi Jetsのライブパフォーマンスは、どのグループとも異なる、独特の面白味に溢れている。それは、一つひとつのパフォーマンスに5人の主体性があり、自ずと5人の個性が強く感じられるからだ。また彼らの強い言動は、HiHi Jetsで何か大きなことを成し遂げたいという意志に満ちている。個性と意志を重視した故ジャニー喜多川氏の方針を体現する姿は、ジャニーズとしてデビューに求められる要件をすでに持っていると言える。
Travis JapanやHiHi Jets以外にも、多くのグループがこの春も意欲的に活動している。広くジャニーズJr.にチャンスがある一方で、デビューに求められるハードルは確実に上がっている。その中で、今後のジャニーズJr.のデビューに求められる要件は、圧倒的な差別化要因や、強烈な個性と意志など、有無を言わせないだけの唯一無二の資質であると言える。デビューという大きな目標に向けて、かつてないレベルで切磋琢磨するジャニーズJr.の今後から目が離せない。