風男塾、最後までとびきりの笑顔咲かせた紅竜真咲卒業公演 ノンストップで届けたエンターテインメントショーを観て

風男塾、紅竜真咲卒業公演レポ

 長年、男装ユニットのパイオニアとしてシーンを牽引している風男塾。昨年から最年長メンバーとしてグループを支えてきた紅竜真咲の卒業公演『新たなる幕開けのための幕開けによる狂詩曲~キミがいればオレの可能性は∞~』が、2月17日にVeats Shibuyaにて開催された。本公演の模様はニコニコ動画でも独占生配信。メンバーたちは多くの風王(ファン)の愛情を全身に浴びながら、最高のエンターテインメントショーを届けた。

 神那橙摩&偉舞喜雅(通称:みやとま)の影アナウンスから始まった、この日のライブ。笑いを堪えながら話す2人の声に、思わず笑みがこぼれたのもつかの間、ステージ中央に鎮座した玉座にスポットライトが当たると、会場の空気がガラッと変わった。そこにクラシカルな衣装を纏った紅竜真咲が登場。挑発するような表情で言い放った「Welcome to my familia」を合図に神那橙摩・偉舞喜雅・柚希関汰・英城凛空・葉崎アランが現れると、6人は風王を1曲目「Welcome to my familia」へとエスコート。ドラマティックな世界観と切ない歌声で心を奪った「Ballad of the Phantom」、メンバー同士の絡みがセクシーな「サバイラブゲーム」と、表現力に定評のある真咲らしい“魅せる楽曲”が続く。

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 そうかと思えば、メンバー全員で可愛らしく「Caramel Popcorn」を歌いながら、ステージ上で次の衣装に生着替えする場面も。それは真咲が加入した2017年の『TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)』で着ていた衣装で、他のメンバーは卒業していった“先輩たちの想い”を着ている状況だ。そんな歴史ある衣装で届けるのは、橙摩と雅が加入した2020年にリリースした「Your Eyes Only」と「Diamond Heart」。コロナ禍とメンバーの卒業に直面しながらも、愛刃健水と共に4人で育ててきた楽曲たちである。思うように活動できない中で、時には辛い思いをしたこともあっただろう。それでも、関汰・凛空・アランという新たな仲間が加入し、今では一人ひとりがこんなにも頼もしい歌声を響かせている。曲自体はどちらも王子様のような輝きを放つラブソングだが、キラキラとした瞳の奥には、これから新たな道を切り開いていく6人の強い決意が滲んでいた。

 ノンストップで駆け抜けた6曲。突如、メンバー紹介を兼ねたオープニングVTRが上映され、ニコニコ動画では「ここでくるか!」「ここからが本番!」とコメント欄がざわつく。そこに映し出されたのは、真咲がお披露目された『熱闘!風男塾net 特別編』の動画。同期の草歌部宙と共に初めてステージに立ったあの日の映像から、ステージにカメラが切り替わると、当時の衣装(赤園虎次郎と青明寺浦正の卒業公演衣装)を身に纏った現メンバーが「勝つんだ!」をコミカルに歌い始めた。その後も「瞬間到来フューチャー」で先輩たちから受け継いだ再現度の高いパフォーマンスを披露したり、真咲が加入後初めて参加した全国ツアー『風男塾ライブ 2017 ソラニサクハナ』(通称:ソラサクツアー)の衣装で「無敵!夏休み」を賑やかに歌い踊ったりと、風男塾愛が止まらない。ソラサクツアーのステージで、瀬斗光黄が日比谷野外大音楽堂での10周年記念ライブ開催を発表した瞬間の映像が流れ始め、映像と音声で、これまでの真咲の人生と同期愛、新メンバーとの出会いを辿っていく演出には、思わず涙をこぼした風王もいたはずだ。

 だが、パッと照らされたステージには、個性豊かな6色の笑顔が。いつもはクールなアランが全身全霊のコールで風王の想いを代弁し、橙摩が「ここからは俺達6人の意地を目に焼き付けてくれ!」と呼びかける中、底抜けに明るいパーティーチューン「LIKE A RAINBOW」が鮮やかに心を照らしていく。コロナ禍の制約の中、現体制で初めてツアーを行い楽曲と共に成長を果たしたメンバーのパフォーマンスは特に頼もしく楽しく映った。風王と一緒に踊った懐かしの名曲「大航海ボーイ」、「やっぱり俺達って最高だよなー!」と叫ぶ雅のビッグスマイルが眩しい「最高シャウト!」も、これまで歴代の先輩たちが日々“最高”を更新してきたように、今の風男塾史上“最高”の盛り上がりを見せていた。

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