湊あくあ、メルヘンな世界で見せた“王道アイドル”の姿 初の有観客ワンマンで交わしたファンとのコミュニケーション
ここでまた時計の針が進み、夜のステージへと変化した。ペンライトを振る客席や、たくさんのコメントを残している配信参加のファンに「疲れてない? 大丈夫?」と声をかけ、Twitterのトレンド1位となったことを報告。「応援に来てくれてすごく嬉しかったな」とゲストを振り返り、「今みたいに一人は不安だけど、メンバーも応援してくれたし、みんなの応援もあるから大丈夫だよね」とファン一人一人に語りかけるように話し、「For The Win(2022.ver)」へ。間奏ではAQUAを両手で表現する振り付けを観客に促し、会場が一体となった。
続く「初恋サイダー」では、彼女の周りを光の粒がクルクルと輝き、伸びやかな声とキレのいい歌唱で疾走感のある名曲を彼女らしく表現。歌詞の内容とシンクロするように「誇り高きアイドル」では力強いボーカルを聴かせる。さらに「きらきら」では、全身を使ったダンスで、その歌詞の通りきらきらと輝く自身の姿でファンを勇気づけるようなパフォーマンスを見せた。
最後に「今年2022年で湊あくあは4年目になっちゃうんだね。いやー、感慨深いよね」とここまでの歩みを振り返り、「2020年に初めてソロライブをして、その時叶えられなかったことをこのライブで叶えることができました! わざわざ足を運んでくれたみんな、コメントをたくさん残してくれたみんな、本当にありがとうございます!」と、たくさんの時間を共に積み重ねてきたファンやホロライブメンバー、スタッフへの感謝を余すことなく伝え、最後の曲「#あくあ色ぱれっと」へ。ファンと共に歩んでいく約束をするように高らかに歌い上げ、鳴り止まない拍手の中、ライブ本編は終了した。
物語の中に飛び込んだような一貫したメルヘンな世界観のなかで、数々のゲストとのコラボレーションを果たし、たくさんのオリジナル曲を携えて進化したパフォーマンスを見せた。自身のアイデンティティを活かしながらも、王道アイドルとして夢の世界を貫いた今回のライブは、これまで応援してきたファンのみならず、多くの人の胸を熱くさせたことだろう。
終演後の映像では、ライブのBlu-rayやEP発売、ファンミーティング、新曲のタイアップ決定、コンシューマーゲーム化とさまざまな告知がなされ、2022年も湊あくあから目が離せない。