BTS、売り切れ続出のオリジナルグッズ制作の裏側 JIMIN、J-HOPE、JUNG KOOKの溢れ出る個性

自分自身を解き放つ時間を届けたJUNG KOOK

 そして最後に発表したのは、末っ子のJUNG KOOKだ。JUNG KOOKがプロデュースしたのは、JIMINと同じくフーディーなのだが、同じジャンルのアイテムだからこそ、よりそれぞれの魅力が際立つ形になったのも面白い。

 「いつも一緒にいるよ」と安心と安定で包み込むJIMINのフーディーに対して、JUNG KOOKはむしろ「いつもの自分とは違う少し荒々しい内面を出したい」という人が持つアンバランスな部分を解き放ってくれるイメージだ。

ARTIST-MADE COLLECTION BY BTS 'Making-of Log' from Jung Kook

 袖や裾にはダメージ加工が施され、丈は左右アシンメトリーにして遊び心をプラス。背中と胸元にはグラフィティスタイルのロゴを配置。このロゴも「ARTIST」と「ARMY」をかけ合わせて「ARMYST」と、JUNG KOOKがオリジナルのものをデザインした。ARMY一人ひとりも、自分自身の人生を創造するアーティストなのだと背中を押してくれるような感覚だ。

 対して、“見せたい自分“を演出したあとは、自分自身をリセットする時間も必要である。そんな夜のひとときに、JUNG KOOKが提案するのがムードランプだ。色鮮やかな光が部屋の中を照らし、小宇宙を演出。さらに、スピーカーにもなっていることから、BTSのお気に入りの曲を流すことができるというからぬかりない。

ARTIST-MADE COLLECTION 'SHOW' BY BTS - Jung Kook

 このムードランプについては制作段階で、宇宙の広がり、星のきらめき、ARMYロゴのあしらい方、騒音の有無への要望……を語り尽くしたからか、Show動画では「はい、終わりにしましょう」とかなりあっさり終えようとしたJUNG KOOK。これには、RMやVから「ムードランプを紹介してよ」「もう少し詳しく!」と促される、兄たちと末っ子らしいやりとりも。これもランプによってJUNG KOOKの飾らない部分が出た結果といったところだろうか。

 7人が約12カ月間かけて創り上げたこだわりの品々だけに、『ARTIST-MADE COLLECTION BY BTS』は発売されるやいなや即完売となる人気ぶり。1月25日からは2次予約販売が決定したものの、やはりすぐに「品切れ」の表示になってしまった。それだけ彼らの愛情と希望と願いが込められたアイテムは魅力的だった。また今後も、彼らの想いと熱がこもったアイテムをプロデュースする機会がやってくることを楽しみにしている。

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