Snow Man、もう一つの“始まりの日” 9人の巡り合わせが生んだグループのさらなる可能性

 親しみやすいキャラクターやクオリティの高いパフォーマンススキル、目標にむかって貪欲に突き進む姿勢など、Jr.時代から6人が大切に守ってきた土台はそのままに、3人の加入が新たな魅力を加えることになった。特にメンバーがグループの中で見せる表情にも少しずつ変化が生まれた。岩本照や深澤はグループを支える兄の要素が一層強まり、渡辺翔太のメンバーからの愛され力はさらにアップ。阿部亮平は年下メンバーの加入で一段と面倒見のよさや思いやりの部分が表に出るようになった。宮舘涼太と佐久間大介は人数が増えたことでよりのびのびと自らのキャラクターを打ち出せるようになったのではないだろうか。

 向井、目黒、ラウールは加入早々、バラエティ番組やドラマ、雑誌など活躍する場を広げている。それぞれの得意なことを生かし、グループに貢献しようとする熱意が行動や言葉の端々から伝わってくる。また3人が早い段階でグループに打ち解けることができたのは、本人たちの努力はもちろん、受け止める器の広さや大きさゆえ。誰ひとりとして代わりがいない、この9人だったからこそ成立したこの絶妙なバランスは奇跡としか言いようがない。

 さらに、9人となったことで歌やダンスの迫力、フォーメーションのバリエーションが増え、パフォーマンスに定評のあったSnow Manの魅力を増強したのも大きい。ラウールの加入がなければ「HELLO HELLO」のような青春映画を彩る楽曲が生まれる機会もなかったかもしれない。披露できる曲の幅の広がり、できることの可能性の広がりはやはり9人だからこそ生まれたものだ。若年層から親世代、さらには海外の人も含め、あらゆる人に向けた楽曲に挑戦できるポテンシャルも備わったのではないだろうか。

 来る1月22日にはデビュー2周年を迎えるSnow Man。先日新レーベル<MENT RECORDING>への所属が発表されるなど、2022年の様々な活動もいよいよ動き出しそうだ。この9人の出会いや巡り合わせへの感謝の気持ちを忘れずに、今年も彼らの活動を応援していきたい。

(※1)https://www.tfm.co.jp/flow/index.php?blogid=412&archive=2021-02&catid=3459
(※2)https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/01/17/kiji/20190116s00041000400000c.html

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