ハラミちゃん、かてぃん……アイドル並みの人気を誇るピアニストが続々 昨今のムーブメントを追う
反田恭平&小林愛実がW入賞 『ショパコン』がもたらしたビッグニュース
そういった潮流のなかでクラシックに目を向けると、昨年はビッグニュースがあった。『ショパン国際ピアノコンクール』で反田恭平が2位、小林愛実が4位という素晴らしい成績を収め、ニュース番組での報道はもちろん、12月29日放送の『Live News イット!』(フジテレビ系)など、情報番組でも取り上げられ、生演奏することもあった。そこには、正統派への大いなるリスペクトを感じたものだ。
ひと昔前であれば、ほんのひと握りの選ばれし才能だけが活躍することができたピアノ界。音楽大学を卒業してもなかなかピアニストとして活動することは難しかった。それが、社会環境の変化とともに選択肢が増え、表現の場が広がり、多くの人が自由に演奏を視聴したり、また聴いてもらえるようになった。
そのなかでYouTuberとして活動するピアニストを見ると、よみぃのチャンネル登録者数は174万人を超えているし、けいちゃんが”駅ピアノ”を弾きに行くと、警備員が動員されるほど人が集まったりしている。他にも人気上昇中の面々に、僕、フォルテやさなゑちゃんらが控えている。そんな彼らの動画を観て思うことは、ストリートピアノが、好きなアーティストに会える場所ともなっていること。かつてのブームよりもピアニストがもっと身近な存在になっている。この勢いは2022年も続きそうだ。