稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾が欠かさない新世代との交流 若かりし3人のエピソードも

 「これまで何を成し遂げたか」よりも「これから何ができるのか」に常に向いている彼らの眼差し。もし自分たちが成し遂げられることがあったとしたら、それはあくまでもNAKAMAのおかげであること。だからこそ彼ら自身が昔話を語らなくとも、その伝説クラスの偉業は誰かが語らずにはいられないのかもしれない。

 ちなみに、彼らが20歳前後のころといえば、稲垣は月9ドラマ『二十歳の約束』(フジテレビ系)でドラマ初主演、さらに日本・アメリカの合作映画としてリメイクされた『プライベート・レッスン』でも映画初主演を果たした。ソロで主題歌「If You Give Your Heart」も歌うなど、すでに美しくミステリアスな存在感を放つ活躍を見せていた。

 一方、草なぎはすでにSMAPとしてデビューしながらも自宅から2時間かかる堀越高等学校の芸能活動コース(現トレイトコース)を3年間無遅刻・無欠席の皆勤賞にて卒業。やると決めたら妥協のないストイックな姿勢が垣間見えるエピソードだ。その後、主演ドラマ『いいひと。』(フジテレビ系)で『ザテレビジョンドラマアカデミー賞』の「主演男優賞」を受賞するなど、演技力の高さに注目が集まっていった時期だった。

 そして、香取が20歳前後になるころには芸歴も10年近くなっており、ドラマ『沙粧妙子-最後の事件-』(フジテレビ系)で狂気的な殺人犯を、『未成年』(TBS系)で知的障がいを持つ少年を、『ドク』(フジテレビ系)ではベトナム人青年を……と繊細なキャラクターを次々と演じる一方で、初主演ドラマ『透明人間』(日本テレビ系)で全裸姿もいとわないコミカルな作品にも出演。そして冠番組『香取慎吾の天声慎吾』(後の『香取慎吾の特上!天声慎吾』)がスタートするなど“みんなの慎吾ちゃん”が出来上がりつつあった。

 「なんとか今を乗り切ろうというような気持ちのほうが強かったですね」とは、香取が雑誌『POPEYE』で綴っていた言葉だ。彼らはいつだってプレッシャーや不安を行動することで乗り切ってきたのだ。そのスタイルは、新しい地図を広げて以降も、エンタメのあり方が問われたコロナ禍でも変わらない。いつの時代もみんな「なんとか今を乗り切る」ことでしか切り拓けないのかもしれない。3人の背中を見習いながら、新成人として、成人を目指す10代として、そして彼らに背中を見せる人生の先輩として……より良い時代を共に作っていくNAKAMAとなり、すべての世代にリスペクトしながら歩んでいこうではないか。

※1:https://contents.atarashiichizu.com/?p=15038&post_type=chizu_topic
※2:https://eiga.com/movie/92113/interview/

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