Sexy Zone、誰かの夢の糧となる5人の穏やかな絆 温かな空気を共有した『らじらー!』同窓会SP

 続いて、中島&佐藤のトークテーマでは「この5人でよかったと思うときは?」とさらに深いお題が。佐藤の口からは「自分も含めて話すから恥ずかしいけど、(結成当時から)可能性を感じた」と、話す姿勢こそ控えめだが確かな自信と誇りを感じさせる言葉が飛び出す。

 対して中島は、2017年に5周年記念ツアー最終日にファンからサプライズローズをもらったことを振り返り、「この5人でこの花束を受け取れてよかったな」としみじみ。さらに、2020年に1年9カ月振りに5人が揃って出演した『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)で「RUN」を歌ったときに「誰ひとり欠けてはいけない究極のバランスなんだ」「これはどこまでも走り抜けていかなければと思った」とも。

 5人とは、もちろんこの日出演した佐藤、中島、菊池、松島と、現在活動休止中のマリウス葉を含む。4人の会話には、ごく自然な形でマリウスの名前も出てくるのが、今の彼らから感じられる穏やかな絆だ。

 先述した菊池の「声優にチャレンジ」の話でも「マリウスが一番ガッツリやってるんじゃないですか?」「ガッツリ声優を5人で!」「めざせマリウスってことで!」と話が弾んでいた。

 そんなマリウスに対していつでも帰ってこられる場所を整えて待つ柔らかな愛は、ファンも同じ気持ちのようだ。「世界のステージで披露してほしいメンバーのソロ曲」のリスナー投票でマリウスのソロ曲「all this time」が1位に選ばれてオンエアされたのだ。

 Sexy Zoneの5人は、一見すると異なる個性が光って見えるが、その根底にある真面目で繊細でちょっぴり不器用な面はとてもよく似ているように感じる。だからこそ、この10年はそれぞれが自分自身を追い詰めるほどに努力を重ねたり、あるいはメンバーの痛みに気づいたとしても触れられないもどかしさを抱えたりもした。しかし、そのヒリヒリした月日にもSexy Zoneとして走り続ける強さが確かにあった。

 きっと『THE MUSIC DAY』のときのように、この先また5人が揃った際にはこれまで以上に爆発的なパワーを見せてくれるに違いない。そして、この同窓会スペシャルのように、ファンもまたその日に向けて様々な夢を叶えようと奮起することができる。“いつか”と思える楽しみ(=夢)を見せ続けられること。そんなワクワクとした気持ちをくれるのも、Sexy Zoneならではのアイドル力だと改めて感じることができた2022年の正月だった。

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