秋元真夏は“永遠のパートナー”、齋藤飛鳥は“初恋” 乃木坂46 生田絵梨花、卒業に向けて明らかになるメンバーとの関係性

 乃木坂46の生田絵梨花の卒業コンサートは、最後まで彼女の挑戦し続ける意志が強く表れた内容だった。12月14日、15日と2日間にわたって横浜アリーナで開催された公演の流れは、大きな縦軸はありつつもセットリストを比較するとほとんどが異なる楽曲で構成されている。しかも、生田にとって最後のソロ曲「歳月の轍」に至っては、2日目はピアノ弾き語りといった大胆な変更もあった。この日に向けて息つく暇もなく駆け抜けてきた彼女のひたむきな姿勢が感じられる、2日間で一つの卒業コンサートとも言える公演であった。

生田絵梨花 乃木坂46卒業記念メモリアルブック カノン

 そして、印象的だったのは一人ひとりのメンバーと思い出を刻んでいく生田の姿。北野日奈子、久保史緒里、遠藤さくら、筒井あやめといった生田を尊敬する先輩に挙げている後輩メンバー。さらに同期の1期生。中でも秋元真夏、齋藤飛鳥は特筆すべき関係性にある。

 「ジャイアンとのび太」のような、なんでも言い合える関係性にあった生田と秋元。「ジャイアン」は我が物顔で秋元に接してきたことから付けられた生田のあだ名だ。だが、舞台を中心に早くから個人としての外仕事が多かった生田を、乃木坂46というホームに温かく迎え入れていたのは秋元であり、秋元のキャプテンとしての重荷を少しでも軽くしようといつも明るく接していたのは生田であった。ユニット曲のコーナーでは、松村沙友理とのからあげ姉妹「無表情」を生田と一緒に披露した秋元。「私にはずっとわがままないくちゃんでいてね!」というメッセージは、これからも変わらない「ジャイアンとのび太」の2人を想像させた。

 また、卒業コンサートのVTRの中で生田は秋元を一言で「妻」と表していた。この言葉の真意は『生田絵梨花 乃木坂46卒業記念メモリアルブック カノン』に掲載されている、秋元との対談を読めばよく分かる。ただ、卒業コンサートで秋元がサプライズで音読した手紙にある「最後に1つ願いを聞いてください。メンバーという関係性はあと少しで終わっちゃうから、おばあちゃんになっても、ずっとずっと友達でいてください」という文章。それに「よろしくお願いします。真夏もこれからは友達だから、キャプテンとして抱えてつらいことがあったら、何でも言うんだよ!」と返す生田のアンサーからも友達を超えた、パートナーとも呼ぶべき特別な関係性が見えてくる。

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