リトグリ、クリープハイプ、DEAN FUJIOKA、KIRINJI、原因は自分にある。……12月8日リリースより新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は12月8日リリースのLittle Glee Monster『透明な世界』、クリープハイプ『夜にしがみついて、朝で溶かして』、DEAN FUJIOKA『Transmute』、KIRINJI『crepuscular』、原因は自分にある。『虚像と実像』の5作品をピックアップした。(編集部)

Little Glee Monster『透明な世界』

 キャリア史上最大公演数の全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 >BRIGHT NEW WORLD<』を開催中のLittle Glee Monsterからニューシングル『透明な世界』が到着。TVアニメ『半妖の夜叉姫』(日本テレビ系)弐の章エンディングテーマとしても話題の表題曲は、美しく透き通ったメロディライン、繊細に構築されたボーカル&ハーモニー、そして、〈変わり続けていく世界に 恐れないで 繋いで 信じて〉というあまりにも切実な願いを込めた歌詞が溶け合う楽曲。儚く、艶やかな歌の表現を含め、リトグリの新たな表情が伝わってくる。カップリングには、従来のスタイルに沿ったポジティブ全開のパワーソング「Hurry up!!」を収録。新たな挑戦と“らしさ”を同時に味わえる充実のシングルで2021年を締めくくる5人は、来年以降、さらに刺激的な活動を繰り広げることになりそうだ。(森)

Little Glee Monster 『透明な世界』

クリープハイプ『夜にしがみついて、朝で溶かして』

 前作以来、約3年3カ月ぶりとなる、クリープハイプ6枚目のアルバムは、ジム・ジャームッシュ監督の同名の映画に着想を得て書き上げたという新曲「ナイトオンザプラネット」を中心に、過去に発表したシングルやドラマ主題歌などのタイアップ楽曲を含む全15曲を収録。〈浅ましい朝飯〉(「料理」)、〈二度漬け禁止の秘伝のクソッタレ〉(「こんなに悲しいのに腹が鳴」)など言葉遊びを交えた歌詞の聴き応えはもちろん、ストレートなバンドサウンドあり、ホーンを交えたR&Bテイストやシティポップ風のアレンジありとカラフルな音世界もこれまで以上に進化。痛みも苦しみも内包しながら、変わらぬ営みを続ける世界へ向けた、クリープハイプなりの愛が感じられる1枚だ。(渡部)

クリープハイプ – 「ナイトオンザプラネット」 (MUSIC VIDEO)

DEAN FUJIOKA『Transmute』

 最新シングル「Runaway」(ドラマ『推しの王子様』挿入歌)、「Shelly」(ドラマ『シャーロック』主題歌)などを含むDEAN FUJIOKAによる約3年ぶりのオリジナルアルバム『Transmute』。「“変異”していくことが大切」というテーマでまとめられた本作は、サウンドメイク、歌詞の世界観、ボーカルのスタイルなど、全方位的な“変異”が実感できる作品となった。重厚なストリングスを取り入れたエレクトロトラックと“動き続けろ”とメッセージする歌詞が融合した「Spin The Planet」、繊細な鍵盤のフレーズ、フラジャイルな歌声とともに〈二度とない今を やり直すの〉と語り掛ける「Sayonara」、オーガニックなネオソウル系のサウンドのなかで〈おやすみ生きる為に〉というラインを響かせる「Scenario」など、新曲も充実。(森)

DEAN FUJIOKA – “Neo Dimension” (Official Lyric Video) <3rd Album “Transmute” 2021.12.08 Release>



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