クリープハイプ×iriに心と身体を揺さぶられた夜 『ストリップ歌小屋 2021』最終公演を観て

クリープハイプ×iri 対バンを観て

 今年は5都市7公演の全国ツアー形式で開催された、クリープハイプ主催の『ストリップ歌小屋 2021』。ツアーファイナルにあたる10月22日、Zepp Tokyo公演はiriとのツーマンとして開催された。

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 ゲストのiriは、ベース/ドラム/キーボード/キーボード&マニピュレーターといった編成のバンドを従えて登場。1曲目はiri自身もアコースティックギターを演奏する「ナイトグルーヴ」で、iriの第一声が放たれた瞬間、会場の空気がグッと引き締まった。ハスキーでアンニュイで、しかし太い芯のある歌声は、音源で聴いた時点で特徴的だと思っていたが、生で聴くと思った以上にソウルフル。例えばここがステージではなく街中だったとしても、道行く人がみんな振り返るんじゃないかというほどにインパクトがある。バンドが鳴らすビートに自身も身を揺らしながら、「みなさん、よかったら立ってください」と客席へ投げかけるiri。曲が持つクールなイメージに対し、「暑い!」と言いながら衣装の上着を脱いでいたり、MCは観客に喋りかけるようなテンションだったりと、飾らずチャーミングなキャラクターも垣間見えた。

 iriの歌声と重低音の効いたバンドサウンドが一体となっていく。両者によるグルーヴ、やや後ろノリのビート、ナチュラルにラップを交えるボーカルスタイルが生む言葉のリズム。それらが掛け合わさると尋常ではなく気持ちがよい。そんななかで、4曲目に披露されたのはスローバラード「会いたいわ」。TikTokでバイラルヒットしたこの曲はiriがデビュー前から大切に歌ってきた曲とのことで、情感溢れるボーカルが心に残った。冒頭の8ビートに手拍子が起きた「24-25」、アカペラでの歌い出しの時点でライブならではのアレンジが読み取れた「渦」、そして「Sparkle」で終了。この日iriのライブを初めて観るというクリープハイプファンも多かったと思うが、曲数を重ねるごとに観客の身体も揺れていき、後ほど、尾崎世界観(Vo/Gt)に「(腕を上げながら)こうやってたね。そういうのできるんだね」と言わしめることとなる。



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