三宅健が整えた、解散後も“V6を愛し続けられる環境" 再会も約束したラジオを聞いて

 そして毎週月曜24時からオンエアしているラジオ『三宅健のラヂオ』(bayfm78)では、ファンの声に耳を傾けながら直接語りかける。V6のファンクラブがなくなってしまう悲しみを受け止めながら「僕もね“今までの会員番号がどうにかして引き継げるようにならないんですか?“ってことはお願いしてたんですけど、やっぱり難しかったんですよ」と話したときには、そのきめ細やかな配慮に驚かされたものだ。

 さらにベストアルバム『Very6 BEST』の“あなたのお名前入りスペシャルBOX盤”についてくる特典の缶バッチやマグネットが、アドベントカレンダー形式で届くというのは、「これは以前から私がどうしてもやりたいと思っていた企画」だと、三宅の提案によって実現したものだと明かされている。しかも、11月26日から12月25日までクリスマスに向けてカウントダウンできるようになっており、それも三宅自身が試行錯誤しながら並べたというのだ。

 V6というグループが解散した後も、V6を楽しめる、愛し続けることができる。三宅の粋な計らいは、11月1日の深夜に番組初の生放送を実施したことでも十分に発揮された。ラストライブの余韻に浸りながらも、Instagramを開設するなどいきなりのサプライズを展開してみせたのだ。そして、そのままいきなりのインスタライブ=健スタライブも配信してみせた。

 
 
 
 
 
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 また、三宅、森田剛、岡田准一の3人からなるComing CenturyがV6と共に解散することを受けて「それじゃ寂しいなと思って」と話し始め、「“Coming Century”改め“Camera Century”ボーイズになれるんじゃないかと思って」と、岡田と森田も愛用するライカのカメラを三宅もおそろいにして買ったと報告。“カミセン”ならぬ“カメセン”として新たに繋がり続けるのだとファンを安心させるのも三宅らしい。

 そんな三宅の健気なV6愛に感化されたように、井ノ原快彦、長野博もたまらずラジオに乱入してくるところが、どこまでも我々が知るV6らしさで頬が緩んだ。「最後、剛と抱き合って帰ってきたよ、大好きだよ、お前!つって」と井ノ原が相変わらずエネルギッシュに話す。「死ぬわけじゃないから!」(井ノ原)、「そう! 俺らは死ぬわけじゃない、あいつ(森田)も言ってたじゃん、“これでサヨナラじゃないから”って!」(三宅)。

 そしてちゃっかり「健も俺たちのラジオ出ろよ!」(井ノ原)、「来て来て来て」(長野)というかわいい命令も。すると「行くよ『ネクジェネ』! あ、名前変わったんだっけ?」と三宅。坂本昌行、長野、井ノ原がレギュラーを務めるラジオ番組『V6 Next Generation』(JFN)は、“V6”が番組タイトルから外れるものの、『ネクジェネ』の愛称は引き継がれるようだ。

 V6が解散した日。彼らの口からは「サヨナラ」よりも「またね」の声が心地よく響く1日となった。またいつかどこかで、6人が揃って笑う場所が見られるに違いない。そう思えるのは、どこまでもファンファーストを念頭に動いた三宅の存在があったから。そんな願いが叶う日まで、三宅が、そしてV6が残したものを存分に愛でながら過ごそうではないか。

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