STU48、堂々のセールスでシングルチャート首位獲得 洗練された楽曲でグループ独自の色が垣間見える1枚に

 プログラミングのリズムを主体として、洗練させたメロディとサウンドを聴かせるという点では、Type B収録の「夢をガラス瓶の中に」も秀逸です。全編を包む管弦楽器の音色が大きなキーとなっています。

 劇場盤には、池田裕楽によるソロ曲「気にならない孤独」が収録されているのですが、驚くほど歌い上げる楽曲です。池田の歌い回しが歌謡性を帯びているのも新鮮でした。

 AKB48グループの楽曲群は、基本的にストリングスやブラスセクションの音色をドラマティックに配するのが特徴で、その点は「ヘタレたちよ」や「気にならない孤独」で押さえつつ、「後悔なんかあるわけない」や「夢をガラス瓶の中に」ではさらなる洗練を聴かせています。コーラスを入れてハーモニーを増強するというのもAKB48グループの特徴ですが、それは『ヘタレたちよ』収録曲では希薄。『ヘタレたちよ』では、STU48の独自路線が音楽面にも表れています。

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