4thシングル『無謀な夢は覚めることがない』インタビュー
STU48 石田千穂&田中皓子&中村舞が語る、4thシングルの挑戦とグループとして勝負の2020年
STU48が、1月29日に4thシングル『無謀な夢は覚めることがない』をリリースした。今作は、ダンスや歌詞、リズムにおいて新たな一面を感じる一曲で、STU48のこれからを表した作品となっている。また、昨年は船上劇場の就航、初の全国ツアー『STU48全国ツアー 2019 ~船で行くわけではありません~』の開催、2期研究生の加入など活動の核となる展開や新たなグループ像を予感させる1年となった。今回のインタビューでは、石田千穂、田中皓子、中村舞を迎え、ニューシングルとこれからのSTU48について語ってもらった。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】
歌詞やリズムも今までにないような私たちの一面(石田千穂)
ーー本日の午前中(取材は、1月18日)TOKYO DOME CITY HALLで『STU48選抜メンバーコンサート~東京には染まらないで帰ります。~』が開催されたばかりですが、どのようなコンサートになりましたか?
石田千穂(以下、石田):2年前にも同じ場所でSTU48の単独コンサートを開催したんですけど、その間に発掘されたメンバーの個性やそれぞれの特技をたくさん披露して、いつものコンサートとはまた違った一人ひとりのことを見てもらえた機会になったと思います。
ーーアンコールでは岡田奈々さんから、新しくキャプテンに今村美月さん、副キャプテンに福田朱里さんが指名されました。みなさんは、事前に聞いていたのですか?
田中皓子(以下、田中):全く知らなくて。みちゅ(今村美月)は、いろんなことを教えてくれる子だし、みんなから頼られる存在です。それを支える福田朱里ということで、互いにしっかりしているからこそ、キャプテン、副キャプテンが務まるんじゃないかなと思います。頼りたいけど頼りすぎずというのを心がけながら、みんなで支えていきたいですね。
中村舞(以下、中村):みちゅさんはいろんなメンバーから慕われる、心強い存在だなと思っています。福田さんは同じユニット(勝手に!四国観光大使)でリーダーをやっていて、メンバーを気遣ってくれたり、引っ張ってくれたりするので、頼もしいなと思っています。
ーーこの記事が掲載される頃には終了してしまっていますが、石田さんは1月24日にソロコンサート『STU48 石田千穂ソロコンサート~いえっ!に帰るまでがちほコンです。~』を開催します。
石田:当日は2人(田中、中村)も踊ってくれるんです。グループでは17人で立たせていただいたんですけど、そんな場所に少人数で出るというのが考えられなくて。ペンライトが自分の色でいっぱいになるのかと思うと嬉しいですし、緊張しますね。
ーーSTU48としては岡田さんに続くソロコンという、期待がかかった公演です。
石田:頑張るぞー!(笑)。
田中:ゆるい(笑)。自分たちもバックダンサーとして出させていただくんですけど、レッスンを頑張っている姿を見ているからこそ、千穂を輝かせられるように気を引き締めなきゃなという気持ちが湧いてきます。
中村:セットリストを拝見させてもらったんですけど、めちゃ神セトリだと思うので、バックダンサーとしても、いちファンとしても、楽しみながら盛り上げていけたらいいなと思います。
石田:ありがとうございます!
ーー「こだわりが詰まっている」とTwitterで見かけましたが。
石田:セトリには、私の求めている「ザ・アイドル」な曲や、自分の中で思い入れの深い曲を詰め込みました。私はあまり大人っぽい曲を担当するメンバーではないんですけど、新しい一面も見てもらえたらなと思って、かっこいい曲も入れたりしています。
ーーソロコンの経験は、今後の自信にも繋がっていくはずです。グループコンサートでは、早速1曲目に今回4thシングルとしてリリースされた「無謀な夢は覚めることがない」が披露されました。初めて聴いた印象はいかがでしたか?
石田:攻めてるなと思いました。今までのシングル曲は、瀬戸内の爽やかなイメージでしたが、「無謀な夢は覚めることがない」はかっこいいダンスで、歌詞やリズムも今までにないような私たちの一面を見ていただけるんじゃないかと思います。
田中:あまり笑う曲じゃないというのが、いい意味でアイドルっぽくないなと思いました。いろんなことに挑戦できるんだぞというSTU48を見ていただけたらいいです。
中村:強い歌詞がSTU48にぴったりの曲だなと思いました。
ーー特に響いた歌詞はありますか?
石田:(歌詞の載った資料を見ながら)……全部いい!(笑)。
田中:私は〈もしもう一度 やり直したって/また同じ選択をするだろう〉という歌詞が。
石田:分かる!
田中:どうであれ、同じ道を進む生き方、繰り返す命だなって。染みるよね。
石田:私はサビの歌詞全部なんですけど、大きな目標を持つ人、どうしようと悩んでいる方に聴いてもらいたいなと思います。
中村:私は〈誰かの受け売りじゃ意味なんかない/若さは向こう見ず〉という歌詞です。今の私たちだから歌えるんじゃないかなと思って。自分たちでこれからを見つけていかないといけないんだ、若さがあるから進める、といった部分が好きですね。
ーーこれまでの楽曲と比べるとイメージの違った1曲かもしれませんが、後々振り返ってみればSTU48らしい楽曲になっているのかもしれませんね。
石田:かっこいい中にもSTU48らしさがいっぱい詰まっていて、ダンスの振付の中に「STU」と身体で作っていたりするんです。あとは、山を作って、川を作ってとか。瀬戸内らしい振付もたくさん入っているので、これから3期生、4期生と後輩メンバーが入ってきたとしても、それを受け継いでいってくれたらなと思います。
立ち位置を見つけていけたら(中村舞)
ーー3rdシングルの「大好きな人」はシングル表題曲では初めての全員選抜の楽曲でした。「無謀な夢は覚めることがない」は16人選抜。中村さんはドラフト3期生として、2ndシングルの「風を待つ」から選抜入りしています。
中村:2ndシングルで初めて選んでいただいた時はまだ加入当初で、実績を残して選抜に入ったわけではありませんでした。4thシングルでこうして選抜に選んでいただいたというのは、今回はきちんと見て選んでいただけたのかなと思うと嬉しいです。STU48の中でも立ち位置を見つけていけたらと思います。
ーーお2人から見て中村さんの成長した部分はどんなところだと思いますか? 中村さんは言われるのが嫌そうな顔をしていますけど……(笑)。
石田:可愛いです(笑)。でも、しっかりした気がする。
田中:入ったばかりの頃は何も分からなかっただろうし、1期生とドラフト生というまだちょっとした壁があったかなと思う。でも、今はだんだんと同じタイミングで入ったくらいに馴染んでるから。
中村:……溝が埋まってきた(恥ずかしそうに)。最初は壁は感じていました。最近は全然そんなことはないです。
ーーお2人にとっても選抜制は気が引き締まるものですか?
石田:私も一番最初は選抜から外れていて、選抜入りを目標に活動していたので、16名の選抜に入れるのは大きいなと思います。
田中:自分も1stシングルの「暗闇」で選抜から外れていたのですが、追加という形で入ることができたんです。落ち込んでいる時に、メンバーが「選抜が全てじゃなくて、みんなでSTU48として頑張ろうね」って言ってくれたのがずっと忘れられなくて。選抜という形はあるかもしれないですけど、全員でSTU48だなというのは心の中にずっとあります。