つばきファクトリー、12人体制で始まった新たな旅 初の日本武道館単独ライブで見せたパワーアップした姿

つばきファクトリー初武道館レポ

つばきファクトリー

 新メンバーも再登場して12人に戻ると、それぞれが武道館公演に向けて取り組んできたことについてトークを繰り広げる。小野瑞歩は「自分だけを見ずに周りの良いところを吸収するよう心がけた」と語り、秋山眞緒は「毎朝お味噌汁を作って飲むことで、体調管理に気を遣った」と話していた。岸本ゆめのも体調管理に気を遣っていたようで、ジムに通って体力をつけ、新衣装が似合うように体型作りを心がけたと話す。新沼希空は顔のパックをして美容にこだわったという。そしてサプライズでライブ当日に17歳の誕生日を迎えた福田真琳の誕生日をお祝いしてから、パフォーマンスが再開。新曲の「約束・連絡・記念日」とパワフルなダンスが印象的な「断捨ISM」を続けて盛り上げていく。ファンの手拍子に合わせて始まった「表面張力〜Surface Tension~」では岸本の声量あるフェイクに鳥肌が立つ。魅せるパフォーマンスで盛り上げてから、本編のラストナンバーにミドルテンポの切ない楽曲である「足りないもの埋めてゆく旅」を披露した。〈ほら胸を張らなきゃ もっと 足りないもの埋めてゆきたい〉という歌詞が背中を押してくれる、希望に満ちた楽曲だ。

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 感動的な余韻を残して本編は終了したが、アンコールでは新曲「涙のヒロイン降板劇」からスタートして客席を沸かす。メンバー全員がライブの感想を一言ずつ話していくMCでは、新メンバーの福田が「最高の誕生日になりました!と語り、同じく新メンバーの豫風瑠乃は「最高の思い出を作ることができました」と語っていた。序盤は緊張していた4人だったが、最後は笑顔でライブをやり切った自身を讃えているようにも見えた。そしてラストスパートをかけるように「今夜だけ浮かれたかった」「マサユメ」で盛り上がりを最高潮にして、グループにとって初の武道館公演は大成功で幕を閉じた。

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 大きな会場に見合うハイクオリティのパフォーマンスだった。しかし新体制での初ワンマンということもあり、集大成ではなく新しいスタートを切るためのライブに感じた。まだまだ伸び代があって、さらに成長する予感をライブから感じたからだ。きっとメンバーもこれほど素晴らしいライブをやり切ったとしても、さらに先の未来を見ているのではと思う。つばきファクトリーの“足りないもの埋めてゆく旅”は、まだまだ続くはずだ。そしてファンも彼女たちの旅を見届け続けるのだろう。

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