三代目 J SOUL BROTHERS、岡崎体育、オレンジスパイニクラブ、STU48……10月20日リリースより新譜4作をレビュー
“僕はおっさんになった”と爽やかに歌い上げるポップチューン「おっさん」、ネット上での不毛な言い争いをコミカルに描いた「Fight on the Web」、フェスのクイックレポートをネタにした「Quick Report」などのネタ曲、“あるある”曲が収められた4thアルバム『FIGHT CLUB』。ここ数年はCM、ドラマなどのタイアップ曲、『劇場版ポケットモンスター ココ』の楽曲を手がけるなど職人的な側面も見せていたが、2年9カ月ぶりのオリジナルアルバムで岡崎体育は、リスナーが求めているものにしっかり応えつつ、“おもしろ”と“カッコいい”をより高いレベルで体現してみせた。ストイックなテクノ楽曲「Yes」、美しいメロディが心に残るバラード「湖」のクオリティにも瞠目してほしい。(森)
STU48が約9カ月ぶりとなるシングル『ヘタレたちよ』をリリース。彼女たちにとって7枚目となる本作は、1期生の瀧野由美子をセンターに迎えて贈るポジティブなロックナンバー。疾走するバンドサウンドと、メンバーそれぞれの個性が発揮された歌唱が楽曲に躍動感を生んでいる。また本作は、これまでAKB48と兼任してきた岡田奈々の兼任解除前最後のシングル。曲中に散りばめられたメッセージは、グループ結成当初からメンバーを引っ張ってきた岡田への、後輩たちからのエールとも取れ、別々の道を行く同志への門出の1曲ともなっている。(渡部)