King Gnu、yama、梶浦由記、豪華声優ら……音楽にも話題集まる10月スタートの秋アニメ

 夏アニメは、銀杏BOYZが主題歌を手がけ、ザ・なつやすみバンドや落日飛車など多彩なアーティストが参加して話題を集めた『Sonny Boy』(TOKYO MXほか)、宝塚歌劇団やミュージカルなどの音楽を手がける斉藤恒芳がEDテーマ「星の旅人」や劇伴を手がけた『かげきしょうじょ!!』(AT-X、TOKYO MXほか)など、音楽に力を入れた作品が注目を集めた。10月スタートの秋アニメにも、音楽と共に話題を集めそうな作品がラインナップされている。今回、その中からいくつかピックアップし注目ポイントを解説する。

人気アーティストやアイドルが話題作を担当

 原作コミックが累計発行部数130万部を突破している人気作のアニメ化『王様ランキング』(フジテレビ系)は、オープニングテーマ「BOY」をKing Gnu、エンディングテーマ「Oz.」をyamaが担当することで音楽好きからも注目を集めている。King Gnuがアニメのテーマソングを手がけるのは、アニメ『BANANA FISH』(フジテレビ系)EDテーマ「Prayer X」以来約3年ぶり。「Prayer X」は、重くダウナーなサウンドが作品の世界観と見事にマッチしたことが、その後のバンドの成功を約束する試金石の1つとなっただけに、今作でさらなる飛躍が期待される。また、メンバーの常田大希が率いる音楽集団・millennium paradeも、今年大ヒットとなった映画『竜とそばかすの姫』のメインテーマ「U」などを手がけて話題を集めた経緯もあり、映像との親和性の高い音楽にも注目が集まっている。yamaは、1〜3月に放送されたアニメ『2.43 清陰高校男子バレー部』(フジテレビ系)OPテーマ「麻痺」、セブンイレブン アニメーション動画『レインボーファインダー』のテーマソングを手がけるなど、アニメとの相性も良い。yamaの楽曲が持つ共感性が高い歌詞と切ないメロディが、『王様ランキング』とどのような化学反応を生み出すのか楽しみだ。

TVアニメ「王様ランキング」第2弾本PV

 海外で先行放送されている『海賊王女』(TOKYO MXほか)は、梶浦由記が劇伴を手がけていることでも注目されている。梶浦の手がける音楽は、民族音楽的でありながらどこの国とも言えない無国籍感が特徴で、『鬼滅の刃』『魔法少女まどか☆マギカ』『ソードアート・オンライン』などでその手腕を発揮してきた。海賊が跋扈した北欧、18世紀ヨーロッパ、そして日本という多様な文化が入り交じった『海賊王女』独特の世界観は、梶浦にしか表現できないだろう。また、梶浦が作詞・作曲・編曲を手がけ、JUNNAが歌うオープニングテーマ「海と真珠」も聴き応えがある。同曲は、冒頭の民族感溢れるコーラス、海の上を駆け抜けるような疾走感、そして高揚感溢れるサビへと続くメロディなどの要素が満載で、まさに“梶浦節”と呼べる楽曲。歌唱力の高さに定評のあるJUNNAが歌うことで、楽曲としての魅力が数段引き上げられたと言ってもいいだろう。さらに「海と真珠」を表題としたJUNNAのニューシングルには、同曲の英語詞バージョンも収録されるなど、海外ファンへ向けた意識の高さもうかがえる。プロデュースを手がけたKalafinaの音楽や『鬼滅の刃』などを通して、すでに世界中にファンが存在する梶浦の音楽が、さらに人気拡大しそうだ。

オリジナルアニメーション『海賊王女』 第3弾PV | 2021年10月2日放送開始

 群馬県のマスコットが主人公の『ぐんまちゃん』(TOKYO MXほか)では、HKT48 チームT IIのメンバーで群馬県出身の18歳、今村麻莉愛がEDテーマを歌うアーティストとして抜擢。今村が歌うEDテーマ「Happy」は、作詞・作曲を群馬県出身の作曲家/音楽プロデューサーの多胡邦夫が手がけている。また、同曲を収録した『SWITCH!-ぐんまちゃん SONG COLLECTION-』には、ぐんまちゃん役の高橋花林と、ぐんまちゃんのお友達の“あおま”と“みーみ”の役で出演する群馬県出身の内田彩と小倉唯が3人で歌うオープニングテーマ「SWITCH!」や、内田が歌う「∞リボンをギュッと∞」などを収録。地元愛溢れる作品と楽曲は、群馬県出身者はもちろん、それ以外のリスナーのハートもわし掴みにしそうだ。

アニメ『ぐんまちゃん』予告動画2 |メディアプロモーション課 | 群馬県



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