岩田剛典、Kis-My-Ft2、チャン・グンソク、佐藤千亜妃、MIYAVI……9月15日リリースより新譜5作をレビュー

佐藤千亜妃『KOE』

 衝撃的なニュースが次々と飛び込む現代、そこで生きなくてはいけない人の切実な思いをダイナミックに歌い上げるリード曲「Who Am I」からはじまる2ndアルバム『KOE』は、題名通り、佐藤千亜妃の声の魅力ーーそこに宿る感情やメッセージーーを生々しい音楽へ結実させた作品だ。言語化できない繊細で儚い思いをリリカルに綴ったタイトル曲「声」、コロナ禍で感じたことを素直に描いた「橙ラプソディー」など、同時代性と普遍性を兼ね備えた楽曲が並ぶ。共同プロデューサーの河野圭をはじめ、名越由貴夫(Gt)、真壁陽平(Gt)、新井和輝(Ba)、越智俊介(Ba)、石若駿(Dr)、mabanua(Dr)など現代の音楽シーンを代表するプレイヤーが数多く参加。佐藤の歌と共鳴し、彼女の音楽世界を際立たせている。(森)

佐藤千亜妃 -声
MIYAVI『Imaginary』

 MIYAVIの40歳の誕生日の翌日にリリースされるニューアルバム『Imginary』には、彼の音楽的盟友であるレニー・スコルニックに加え、共同プロデューサーにジェフ・ミヤハラ(Nissy、UVERworldなどの楽曲を手がけるクリエイター)が参加。エレクトロファンク的なアプローチの表題曲「Imaginary」、炎のようなギターリフとエキゾチックな旋律がぶつかり合う「Living In Fire」、トライバルなビート、煌びやかなギター、壮大なメロディが響き合う「I  Swear」、50’sオールディーズの進化型と称すべき「Dance With Me」など、ソングライティング、サウンドメイク、ボーカリゼーションを含め、さらに表現の幅を広げている。90年代のロックアンセム「Smells Like Teen Spirit」(Nirvana)のカバーも強烈。(森)

MIYAVI - New Gravity (MV ティザー映像)

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