櫻坂46 田村保乃、快進撃の理由 センター抜擢、1st写真集大ヒット……“自分らしさ”を武器に掴んだチャンス

『田村保乃 1st写真集 一歩目』(小学館)

 田村が自分自身の魅力を認められるようになったその“気付き”こそ、現在の彼女の快進撃を支えているのではないだろうか。田村の醸し出すふんわりとした柔らかいイメージは、確かに櫻坂46の持つ力強いメッセージ性と距離を感じても無理はない。だが、グループでの立ち位置にしろ、写真集にしろ、ここ最近の田村は自分の魅力を自覚した上で生き生きと活動している姿が印象的。“自分らしさ”を武器に、グループの中でしっかりと個性を確立していくその姿勢は、アイドルとしてのお手本を見ているかのようだ。

 彼女は昔、振付師のTAKAHIROに「(グループの曲のように強くなくても)そういう子がいてもいいんだよ」と言われたことで四字熟語の“十人十色”を好きになったと答えていた(※4)。そういう意味でも田村は、グループで“個性の大切さ”を最もよく体現している存在と言えるだろう。

 9月4日からは『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)の「あざと連ドラ」に出演が決定している。田村が演じる持田祥子は、田中みな実を崇拝する“あざとさ”を突き詰めたキャラクターで、“あざとさ”を使って結婚したい完璧女子の役だという。これは彼女に適役だ。なぜなら以前、田村の個人PV「恋のラブアタック大作戦」が、まさに“あざとさ”全開の演技で人気を博していたからである。PVは再生回数150万回を超え、圧倒的な支持を得ていた。

櫻坂46 田村保乃『恋のラブアタック大作戦』

 また、7月に同番組の再現ミニドラマに出演していた際には、可愛さの中にも不安げな表情を浮かべる絶妙な演技を披露し、スタジオから絶賛を浴びていた。そんな田村が今回のドラマでどんな演技を見せてくれるかにも注目だ。

 “自分らしさ”を武器に躍進する田村保乃。新シングルがリリースされる頃には“田村の時代”が到来しているに違いない。

(※1・2)https://ray-web.jp/50369?page=1/https://www.oricon.co.jp/special/57053/
(※3)https://www.youtube.com/watch?v=7z-iY_xMp7g
(※4)『別冊カドカワ 総力特集欅坂46 20190807』

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