手越祐也、TikTokに触れて実感した“才能が埋もれない時代”の良さ SNSを活用する上で曲げない信念も語る

手越祐也が語る“才能が埋もれない時代”

 7月3日から4日にかけて、オンラインライブ『24時間 TikTok LIVE 2021』が開催された。昨年、新型コロナウイルスの影響によって夏フェスや夏祭りが続々と中止を発表する中、およそ100組の出演者とともに『TikTok OTODAMA 24時間 LIVE』が配信されたが、それから1年、未だコロナの猛威が収まらない中、昨年以上に豪華なラインナップが集結、大きな盛り上がりを見せた。

 リアルサウンドでは、『24時間 TikTok LIVE 2021』に出演した手越祐也へインタビュー。Twitterなどすでに数多くのプラットフォームに進出している手越が、なぜこれまでTikTokには触れずにいたのか、そしてどのような思いでTikTokと向き合っているのか、その真意を聞いた。(編集部)

「TikTokは素に近いというか、嘘がつきにくい」

ーー6月にTikTokのアカウントを開設されたばかりですけど、実際に触れてみていかがですか?

手越祐也(以下、手越):何もわからないです(笑)。TikTokに詳しかったり、昔からやっている同業者の人に話を聞いたり、もちろん自分でもみんながどういうところに注目して今見ているのかチェックするときもあります。エフェクトとか、それをどうやって使ったら撮れるのかというのも含めて、最初は全くわからなかったです。新しいおもちゃを触るような感覚でとりあえず触ってみて。「なるほど、こういうのがバズるんだ」とか「こういうのをみんな見たいんだ」といった感じで。とはいえ、全然まだ勉強しきれてないですね。ただ、TikTok自体がすごい影響力あるということだけは知っています(笑)。

ーーまだ始めたばかりではあると思いますが、そんな手越さんでもTikTokを投稿する上で心がけていることはありますか?

手越:最初にエフェクトと動画の撮り方だけ教えてもらって、あとはここで犬を登場させようかなとか、その場のひらめきだったりを大事にしています。動画を撮られる側のことに関しては僕も20年ぐらい経験しているので、「これはこっちの角度から撮ってよ」とか、どうやったら見てくださる方が喜んでくれるのか考えたり、どうやったら何度も動画を繰り返して見てくれるか想像しながら撮っていますね。

ーー手越さんがこれまで共演されてきた方の中には、TikTok上ですでに人気のクリエイターやアーティストもいたと思います。そんな方々から何かアドバイスを受けたりは?

手越:それこそ僕のサッカー仲間でもTikTokをやっている人がたくさんいるんですけど、みんなずっと(TikTokを)撮ってるんですよ。それを「すごいな、どういう考えで撮ってるんだろう?」と思いながら見てました。そういう人たちはTikTokを通して、若い人たちへの影響力や人気があると思うので、その部分は僕も勉強しています。動画がバズればバズるほど、音楽含め色々な活動をするときに見てくださる方が増えると思うし、せっかくならバズらせたいなと思いながら楽しく撮影しています。

ーーちなみに、実際にTikTokを使ってみて実感したメリットなどはありますか?

手越:今の時代は大きいオーディションを受けなくても、SNSから歌手になったりアイドルになったりできるじゃないですか。SNSはその代わりとしても、僕は最高のツールだと思います。TikTokにしても、短い動画で自分のストロングポイントをアピールできる、10年前ではできなかったことが今はこうしてTikTok上でできるのはいいなと思いますよね。間口が広がったと言いますか。

ーー確かに、TikTokの登場によって従来のヒットの定説やフォーマットが少なからず一変した側面はありますよね。その反面、情報過多な世の中でもあると思いますが、SNSなどネットを多用する手越さんにとって特に大切にしていることは?

手越:僕は昔から自分のやりたいことをやるし、やりたくないことはどんな条件が来てもやらないというのは決めていて。なので、TikTokも楽しいなと思うものを撮りたい。いくらバズるからと言われてもやらされた感があるものは絶対やらないです。これまでは大手のプロダクションや大きなレコード会社に所属しないと色々なところに出れなかったし注目されなかったのが、いまはもう才能がある人はTikTokから有名になれる、つまりは純粋にパフォーマンスの度合いが上がると思うんですよね。TikTokは素に近いというか、嘘がつきにくい。もちろんエフェクトなどで盛ったりは多少できるとしても、才能自体は盛れませんから。事実、TikTokでバズったことをきっかけにいまや人気アーティストとなった方がすごいたくさんいますよね。そういう才能が埋もれない時代というのは、めっちゃいいなと思います。

ーー今回『24時間 TikTok LIVE 2021』では武部聡志さんのコーナーに出演されていましたが、安全地帯「ワインレッドの心」など歌われた選曲についてはどのように決められたんでしょう?

手越:なんとなくTikTok側からのリクエストもありましたが、「ワインレッドの心」に関しては夏っぽい歌で、まさにレジェンドアーティストによる、日本の音楽を作ってきた方の楽曲だということ。レジェンドの方々の曲で他にもたくさん好きな楽曲はありますけど、「ワインレッドの心」は僕が芸能活動を始めた時からボイストレーニングの曲として使わせていただいていたので。玉置浩二さんの歌い方は、僕の歌の原点となる部分なので、もちろんプレッシャーはありましたけど、あえてこういう素敵なライブに出させていただいくということでチャレンジしてみました。今回は僕のYouTubeにアップしているカラオケ動画とは比にならないので(笑)。ガチで武部バンドの皆さんが演奏してくださって歌うので、プレッシャーはすごかったです。実際、安全地帯の「ワインレッドの心」をリスペクトしつつ、自分だったらこう歌うかなというオリジナルな部分も落とし込みました。

 ZONEさんの「secret base ~君がくれたもの~」も僕がまだ芸能活動を始める前に帰り道とかでよく聞いていて。そんな当時「なんていい曲なんだろう」と聞いていた楽曲を正式に生バンドで演奏するという機会はこういうタイミングじゃないとないので、せっかくならあの時の青春の気持ちに戻って歌いたいなと。きっと、TikTokでライブを見ていた人たちは僕よりも若い世代が多いでしょうから、そういう世代の方にも、僕たちがみんなと同じ年齢ぐらいの時に聞いていた歌をまた改めて聞いて欲しいなというところもありましたね。

ーーそれとオケではなく、生バンドを従えてのパフォーマンスというのは、手越さんの中でも気が引き締まるところがあったんじゃないかなと思うのですが。

手越:オケにはオケの良さももちろんあったり、特にダンスミュージックとかはあると思うんですけど、今回の選曲のように温もりがあって奥の深い楽曲は、それぞれ楽器を演奏されている方も10回演奏したら10回違うものになるので。僕も毎回違う語尾の切れ方とか、しゃくり方になるし。オケってこちらに寄り添ってくれないじゃないですか。でも、生バンドだとその時の空気感、気持ちとテンションによってボーカリストと演奏する側の化学反応がどんどん起きて、それが良さだと思うんです。やっぱり僕は生バンドが好きですね。



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