2021.08.16 12:00

NMB48、次なる中核を担う期生は？　見応えある音楽劇を展開した次世代コンサートレポ

文＝田辺ユウキ、写真＝©NMB48

前田令子は台本制作、高い完成度の音楽抗争劇

　全員一致団結して、「らしくない」「イビサガール」をパフォーマンスをしたあと、今回の物語の台本はすべてドラ3・前田令子が作ったことが発表された。前田令子は「みんなが普段、言っていそうなことを台詞にしました。（出口）結菜はとにかくうるさくしたかったし、こはたん（折坂心春）には『はにゃ』と言わせたかったんです」と台本を書くなかでのこだわりについて語った。折坂心春が「パパ（金子支配人）と仲良く登場できて良かったです」と喜ぶと、前田令子は「こはたんは、金子さんと手を繋いで出ようとしていたんです」と裏話を披露。折坂心春は「金子さんからは断られました」と残念そうな表情を見せた。

　また、各高校のキャプテンの4人について前田令子は「NMB48を引っ張っていって欲しい人たち」を役に抜擢したと語り、それを聞いて平山真衣も「去年の次世代コンサートでもお芝居があったけど、7期生は（NMB48に）入ったばかりで棒読みだった。でも今回はちょっと成長ができたんじゃないかな」と自信をのぞかせた。小嶋花梨は「令子がこだわったお芝居を見せられたんじゃないか」と完成度の高さを喜んだ。

　「我が友よ、全力で走っているか？」で本編を締めくくり、アンコール1曲目には、次世代メンバーが対決した7月の『難波新鮮組』公演での勝者・難波一番隊が「フライングゲット」を歌い踊った。次のMCでは平山真衣が「7期生はもう新人という言い訳が利かなくなってきた。8期生の募集もされていて、自分たちも先輩になる。後輩には負けへんで、と胸を張って言いたい」と決意を口にすれば、ドラ3・安部若菜も「NMB48への愛を胸にラブパワーでやっていきたい」と意気込んだ。

上西怜が決意表明「NMB48のセンターに立ちたい」

　感情を全面にあらわしたのは、5期・上西怜だ。「私たち5期生はもう次世代じゃない。もう6年目になる。私たちはNMB48を引っ張っていく覚悟も準備もできている」と、「次世代」にくくられている現状に発奮。さらに「明日（8月15日）、白間美瑠さんが卒業すると1期生が（グループから）いなくなる。先頭もセンターも空いている。私はそこに立ちたい。私だってNMB48のセンターに立ちたいです」と目を潤ませながら、センター奪取を宣言。

　メンバーたちの熱い思いを聞いた小嶋花梨は「こんな状態ではまだ満足したくない。先輩たちのバトンを強い想いで引き継いでいきたい。大好きなNMB48を守り抜いていくことを約束します」とファンに誓い、「約束よ」「ササササイコー！」を歌い上げ、さらに「てっぺんとったんで！」「らしくない」でダブルアンコールにも応えた。

　こうしてNMB48の「次世代版ウエスト・サイド物語」と言うべき音楽抗争劇は閉幕。これからのNMB48はどの期生が中核を担うことになるのか。グループ内競争から目が離せない。

【写真で見る】『NMB48 次世代コンサート〜戦わな次世代ちゃうやろっ！〜』

■公演概要
『NMB48 LIVE 2021 in 初夏〜はつなつ！ハツラツ！〜』
8月14日（土）10:30開場／12:00開演
『NMB48 次世代コンサート〜戦わな次世代ちゃうやろっ！〜』
8月14日（土）16:00開場／17:30開演
※出演メンバー：NMB48（5期生、ドラフト3期生、6期生、7期生）
『NMB48 白間美瑠卒業コンサート〜みるるん、さるるん、ありがとう♡〜』
8月15日（日）14:00開場／15:30開演
チケット情報（見逃し配信あり）：http://news.nmb48.com/event/20210807/100013.html