秋元真夏×菅井友香×佐々木久美、3坂道キャプテンの共通点は? “いじられキャラ”でグループまとめるキャプテンシー

 欅坂46から数えて、約4年半の間キャプテンを務めている櫻坂46の菅井。「欅坂46は5年間の歴史に幕を閉じます」と宣言する伝説のスピーチは、その表情から欅坂46としての気高き魂とキャプテンとしての覚悟が感じられた。一方で、菅井もまたお嬢様キャラや滑舌の悪さで早くからメンバーにいじられてきた一人。『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)ではもはやそこまでいじられなくなったキャラであったが、「先輩にツッコミたい!」と立候補した大園玲が「よく噛んでらっしゃる菅井さん」「滑舌がクルクルッ」「いつものことなので」とゴリゴリにいじりに行く姿は、1期生と2期生の壁がなくなった一つの結果とも言える。最近では、小池美波に井上梨名と武元唯衣、守屋茜に増本綺良といった、いわゆるいじりの関係性も生まれており、『BACKS LIVE!!』をきっかけに仲が深まったことに加えて、菅井のような柔らかな空気を持つ人物がキャプテンにいることもグループ全体にもたらす雰囲気は大きいだろう。秋元と後述する佐々木と比べて、菅井の特徴は少々、天然が入っているところ。『そこ曲がったら、櫻坂?』の企画「ヘッドホン ガンガンゲーム」での振り向き方が画に描いたようなお嬢様だったのは、最近あった中の一例である。

 佐々木は2018年3月より、けやき坂46時代から現在の日向坂46まで約3年半キャプテンを務めている。ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』でも映し出されている佐々木が泣きながらメンバーに放った「みんな、何で悔しいと思わないの?」は、今やグループの歴史を語る上で欠かすことのできない名言であるが、時が経ち『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)で若林正恭からいじられるほどのネタにもなっている。佐々木に対するいじりと言えば、加藤史帆による悪意しかない似顔絵。オードリーの2人からは愛を込めた最年長いじりやリーダー(キャプテン)、遅刻魔、さらには喫煙者(もちろんジョーク)と、乃木坂46、櫻坂46と比べるとかなりどぎついのが多く、そのいじりはオンラインミート&グリートでのファンとのトークにも波及している。バラエティ番組『みえる』(テレビ朝日・ABEMA)で佐々木と一緒にMCを務める東野幸治からのいじりもなかなかに強烈であるが、オードリー然り、それらに笑って対応できるバラエティ力が佐々木には備わっている。もちろん、双方の信頼があって成り立ついじりであり、それらの関係性を確立する佐々木のコミュニケーション能力も長けている。

 あざとさの秋元、天然の菅井、強靭なバラエティ筋肉の付いた佐々木と、それぞれいじられ方は違うものの、3坂道で共通していることは全員が愛すべきキャプテンということである。

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