和ぬか×asmi「ヨワネハキ」がTikTokでヒット 気鋭のミュージシャン集う“アパート”MAISONdesが掴む同世代の共感

MAISONdesが掴む同世代の共感

同世代の心を掴む、MAISONdesという“アパート”

 この「ヨワネハキ」は、様々なクリエイターがコラボする場として今年発足した「MAISONdes」の新曲としてリリースされた。このMAISONdesは、“どこかにあるアパート”という設定の下で、さまざまなアーティストやクリエイターが、他では見れないようなコラボレーションで作品を生み出している場所だ。それぞれの作品には部屋番号がふられており、コラボしたアーティストたちは、それぞれの部屋の住人たちの物語として、都会の六畳一間で暮らす住人たちの孤独や鬱屈とした心情を、それぞれが自由に表現している。これまでに101号室の歌として「Hello/Hello feat. yama, 泣き虫」、310号室の歌として「For ten minutes, for a hundred yen feat. さとうもか, くじら」、000号室の歌として「本当は夜の端まで、 feat. おおお, くじら」、そしては301号室の歌として「いえない feat. 堂村璃羽, 301, GeG」と人気の若手アーティストらのコラボを実現させてきた。今作では、102号室の歌として現在注目を浴びている和ぬかと、Rin音の1stアルバム『swipe sheep』に参加していたのも記憶に新しいシンガーソングライターのasmiを歌い手に迎え、つい“弱音”を吐いてしまう主人公の内面を描いている。

 そして、そんな新進気鋭のミュージシャンたちが集うMAISONdesの作品が、数あるSNSの中でも特に若い世代のユーザーが多いTikTokで火が付いたというのが面白い。こうして多くの人々の共感を呼んだのも、若者のリアルな本音の部分を巧みにすくい取ったからこそだろう。MAISONdesの仕組みが生んだ、彼らにしか歌えない歌で、同世代の心を掴んだのだ。

【103】[feat. EMA, たなか] ダンス・ダンス・ダダ / MAISONdes

 ちなみに、MAISONdesが6月にリリースした103号室の歌「ダンス・ダンス・ダダ feat. EMA, たなか」も最近になってSpotifyのバイラルチャートなど、各種チャートの上位にランクインしてきている。DUSTCELLのボーカルとしても活躍するEMAの、普段のユニットでの活動とはまた色合いが違った、可愛らしい歌声とたなかによるどこか暗さをはらんだ歌詞やメロディが話題になっており、「ヨワネハキ」とは全く関係のない別のところでの盛り上がりを見せている。Spotifyのバイラルチャートで同じMAISONdesから生まれた作品が2曲同時にランクインしていながら、それぞれ全く別のマーケットで話題を呼んでいるという状況は、“ネット発”と一言でくくられがちな現在のシーンが、実は細分化していることの象徴であるようにも見え、様々なアーティストが行き来するこのプロジェクトゆえの現象とも言える。これからも「ヨワネハキ」のような、SNS上を席巻する作品が生まれる可能性は高い。

 若い世代のトレンドを次々に生み出すMAISONdes。この“アパート”から生み出される作品に、今後も要注目だ。

■リリース情報
「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」
音源DL / ストリーミング: https://smr.lnk.to/yowanehakiWN

MAISONdes YouTube Channel
MAISONdes Twiiter : https://twitter.com/MAISONdes_6half?s=21
MAISONdes Instagram : https://www.instagram.com/maisondes_6half
MAISONdes TikTok : https://vt.tiktok.com/ZSE4fJ3P/

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