ラストアイドル 長月翠卒業ライブ、思い出の地KeyStudioで辿った4年間の軌跡 グループが迎えた大きなターニングポイント

ラストアイドル長月翠卒業ライブレポ

 オーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)として華々しく幕を開けてから、この8月で4年が経とうとしている。

【ライブ写真】花束を抱えて最後の挨拶をする長月翠

 グループならびにメンバー自体の基盤を形成した番組最初期のオーディションバトルや2期生加入後の「歩く芸術」「最高難度ダンス」といった挑戦企画、またはバラエティ企画に至るまで、その中心にいたのは間違いなく長月翠であった。バトル結果を巡る吉田豪との因縁、さらにはデビュー曲「バンドワゴン」に対する“7人のラストアイドル”としてのプライドなど、度重なるSNSでの炎上は良くも悪くもラストアイドルを世間に広く知らしめた、立役者と言える存在だ。そして、ラストアイドル内ユニット・LaLuceとシュークリームロケッツを兼任する唯一のメンバーであり、1st写真集『意外性』の刊行、YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』の出演など、ラストアイドルでトップクラスの人気を誇るメンバーでもある。

 突然の卒業発表から2カ月。7月25日に東京・KeyStudioで『5G LAB presents 長月翠卒業ライブ』が開催された。彼女の功績を考えれば限られたキャパシティ(無料配信されていたとはいえ)ではあるが、最小限の観覧人数とグループが定期公演を行ってきた場所ということもあり、ライブ全体にはどこか楽屋裏のような自然体のメンバーが醸し出す温かな空気感が終始感じられた。もちろん、それは嘘のつけないありのままの長月が生み出す雰囲気でもある。

 この日のセットリストや出演メンバーは長月がプロデュースした内容。長月の音楽人生に影響を与えたという中森明菜の「難破船」ソロ歌唱に、シューロケ、LaLuceメンバーとそれぞれ披露したAKB48の「愛しきナターシャ」「最終ベルが鳴る」カバーの後には、13曲連続のパフォーマンスが展開された。

 「ふー。やるかー!」と気合を入れる長月。そのブロックの幕を開けた「最後の選択肢」は町田穂花、栗田麻央、岡村茉奈、米田みいなといった2期生メンバーと、そこに安田愛里が加わりSomeday Somewhere「Again & Again」を歌唱。〈何度でも歩き出すよ/挫けない 自分の夢がある限り/頑張れば 後に誰かが続いてくれる〉という歌詞は長月の背中を見続けてきた2期生を、椅子に座る長月の手を取る安田にはLaLuceの最年長としての信頼関係を滲ませる。参加メンバー11人で披露した迫力の「Stupidにもなれずに…」、妖艶な雰囲気の「悪魔のディール」から「夜中 動画ばかり見てる…」への繋ぎには選曲の妙を、舞台『球詠』で中心を担い長月が今後に期待する大森莉緒と2期生2人を加えた「風よ吹け!」には“7人”という長月の譲れない思いを強く感じさせた。計30分を超える13曲連続パフォーマンスは、長月がラストアイドルとして歩んできた4年間の軌跡を辿っていくような時間でもあった。



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