“日プ”発グループ JO1とINIはどうなる? 日韓ボーイズグループ、先輩・後輩の関係性の違い

 一方、韓国グループの先輩・後輩は、同業者としての心構えを教えることや支え合いといった交流がメインである。グループのパフォーマンスでは事務所のカラーが濃く現れることが多いK-POP。同じ事務所に所属する先輩・後輩グループに対しては、同族意識や戦友といった意識が強いように感じる。先日、ENHYPENのJUNGWONが先輩であるBTS・RMから「リーダーは前で引っ張っていくのではなく、後ろで押してあげるもの」とアドバイスを受けたと明かしたことが話題となっていた(※1)。しかし、この助言も、あくまで同じボーイズグループとしての心構えといった内容であり、BTSのパフォーマンスを参考にするというものではない。厳しい練習生期間を経てデビューするものの、エンタテインメントへの意識的な部分に関しては最終的にはメンバーそれぞれの考え方に委ねられるところも大きく、それが自然と事務所のカラーとして還元されていくのではないだろうか。

 このように、日本と韓国では、先輩グループに対する尊敬の念は共通しているものの、スタンスは異なっていると言えるだろう。しかし、どの事務所にも所属グループのカラーは存在しており、それによって各グループが意識を高め合うことを可能にしている。今後は、JO1とINIの2組の関係性、そして作り上げる事務所のカラーに注目が集まるだろう。

(※1)https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82613

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