“日プ”発グループ JO1とINIはどうなる? 日韓ボーイズグループ、先輩・後輩の関係性の違い

『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 FAN BOOK』
『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 FAN BOOK』

 サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズから誕生したボーイズグループ・JO1とINI。両グループは今後、先輩・後輩グループとしての交流に期待が寄せられている。しかし実は、JO1とINIの11人のメンバーの平均年齢にはほぼ差異がなく、ファンの間でも話題にもなっていた。加えて、最年少メンバーの学年も同一であり、一部のメンバーはグループ結成以前に交流があったため、両グループはこれまでにない新たな関係性を築くことを予感させている。『PRODUCE 101 JAPAN』は、韓国発の人気番組シリーズを日本版として行ったという特殊なケースである。日韓のボーイズグループにおける先輩・後輩の関係性には相違点が数多くあるため、JO1とINIはこれまでにない特殊な関係性へと発展する可能性が高い。

 ボーイズグループが数多く所属する日本の事務所といえば、ジャニーズとLDHが挙げられる。双方はパフォーマンスにおける強みなどは異なるものの、特徴的な共通点がある。それは、先輩・後輩の結びつきの強さである。

 ジャニーズ事務所は、所属タレントが一堂に会する機会が大いに目立つ。年末に行われるカウントダウンコンサートでは、各グループ間での楽曲カバーや垣根を越えたコラボが恒例となっており、最近では音楽特番でも度々行われるシャッフルユニットも定番になりつつある。他のジャニーズグループの楽曲を歌うことで、グループが相互にジャニーズブランドを強化させている印象を受ける。所属グループではメンバー自身の魅力を発揮した上で、“ジャニーズ”へのリスペクトを怠らないのだ。こうした文化はジャニーズJr.の頃から培われている。ジャニーズの若手タレントは自己紹介の際に、尊敬する先輩について言及することが非常に多い。いわば、入所間もない段階から、「このような“ジャニーズ”を目指します」という宣誓を行うのは、ジャニーズ独特の文化であるだろう。また、ジャニーズJr.はデビューグループの楽曲をカバーすることが多く、光GENJIやフォーリーブスといった大先輩の楽曲をパフォーマンスすることも珍しくない。ジャニーズの一体感は、縦横の繋がりを感じる瞬間が日常的に多いことが大きな要因と言えるだろう。

 LDHで目を引くのは、EXILE TRIBEの結束力だ。EXILE TRIBEとは、EXILEに関連したボーイズグループの総称であり、幾つかのグループの名前には共通して「from EXILE TRIBE」という文言が加えられている。また、GENERATIONS from EXILE TRIBE以降のデビューグループは、Jr.EXILEとしても活動している。Jr. EXILEとしては、「WAY TO THE GLORY」をリリースしたほか、最近では新しい総合エンタテインメントプロジェクトである『BATTLE OF TOKYO』の活動でも注目を集めている。グループ名にEXILEと明記している背景には、“EXILEの継承”という意味が込められている。現在、EXILE第一章として活動していたメンバーは、 EXILEとしての活動を終えている。そのため、EXILE TRIBEのメンバーは、今年20周年を迎えるEXILEのエンタテインメントや、事務所名の由来にもなっている“Love, Dream, Happiness”の考えを体現するために、様々な活動を行ってきた。しかし、 EXILE TRIBEのエンタテインメントではEXILEを継承するのにとどまらず、互いに切磋琢磨し共に高みを目指す姿も多く見せている。メンバー一人ひとりが懸命に努力するその過程では、パフォーマンスレベルだけではなく、精神的なストイックさでも度々話題となったEXILEのDNAを直に感じることが多い。LDHのエンタテインメントには個の力とリスペクトの両方が不可欠なのである。このような「先輩の背中を見て育つ」といった姿勢は、日本のエンタテインメント全体の特徴であるとも言えるだろう。



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