2021年“バラエティアイドルクイーン”は誰?  日向坂46 佐々木久美、NMB48 渋谷凪咲、りんご娘 王林ら群雄割拠の椅子争奪戦

 ローカルアイドルから全国区になったバラエティアイドルといえば、青森を拠点とする4人組ダンス&ボーカルユニット・RINGOMUSUME(りんご娘)のリーダー・王林だ。愛らしいルックスとは裏腹に、津軽弁から繰り出される天然発言の素朴なキャラが人気の彼女。2017年8月にアイドルオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)に出場し、そのキャラクターが話題に。そこから『ダウンタウンDX』や『THE突破ファイル』(ともに日本テレビ系)といった番組をはじめ、キー局の人気バラエティ番組を総なめするほどの活躍を見せた。

りんご娘『Eternity』

 特に、多くのアイドルが玉砕してきた『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、明石家さんまにハマったことも彼女の名前を広めた要因として大きい。津軽弁で都会への苦手意識を素朴に話す姿が面白く、東京に染まらないピュアなキャラは幅広い層から愛され、ローカルタレントが人気を獲得する王道パターンでもある。ただ王林の地元愛は本物で、あくまでも“ご当地アイドル”として、青森をPRするために活動をしているというスタンスが飽きられない理由なのかもしれない。同時に、歌声や170cmという長身を誇るスタイルなど、彼女自身のポテンシャルも改めて評価されるようになっており、バラエティ以外での活躍も今後注目されていくだろう。

 坂道グループの例が象徴的だが、ローカル/キー局で持っている自身の冠番組でバラエティ経験をしっかり積み、その中から実力者が外番組に送り込まれる流れが定番化しているだけに、バラエティで見るアイドルが実力者揃いなのは当然なのかもしれない。今は新勢力として、みちょぱこと池田美優やめるること生見愛瑠などのタレントが活躍しているが、キャラが被らないという意味でも、清楚で和やかなメンバーが今後は重宝されていくかもしれない。

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