武元唯衣、松田里奈、増本綺良……『W-KEYAKI FES. 2021』櫻坂46注目メンバーは?
武元唯衣
『BACKS LIVE!!』にて「BAN」のセンターに立候補し“生まれ変わった”武元唯衣。「私は、今日ここで生まれ変わります」といった力強い宣言とともに、高難度でハードルの高いこの楽曲を見事にセンターで踊り切っていた。披露後には「ちゅけBAN」がTwitterトレンド入りし(ニックネームの“ちゅけもん”と曲名を合わせた言葉)、各所から絶賛の声が続出。そして、その後の彼女のブログには熱い文章が丁寧に綴られていた。
「(『BACKS LIVE!!』は)櫻坂の私という感覚をはっきりと濃く戻す、存在を確かめるきっかけ」
「“やりたいようにやってみる”ということが初めて出来た」
「昔の私が少し戻ってきてくれた」
「そしてまた新しい目標を沢山見つけました。ここからがスタートです」(※1)
この「戻ってきてくれた」という感覚は、本人ならずとも何となく想像ができる。はじめは志高く活動していた者がそのうち妥協して徐々に目標を失っていき……という話は、どの世界にもあることだ。武元は『BACKS LIVE!!』でそれを取り戻し、またもう一度自分を奮い立たせることができたのだろう。彼女にとって今回の『W-KEYAKI FES. 2021』は、新たなスタートの第一歩となるはずだ。
松田里奈
『BACKS LIVE!!』でひと際目立っていたのが松田里奈のMCスキルである。トークコーナーでの進行やパフォーマンス中の煽りがスムーズかつパワフルで、非常に安定感があった。もちろんダンスそのものも弾けていて、観る者をワクワクさせてくれるような、パフォーマーとしてのレベルが一段階アップした印象を受けた。もとより、彼女のその能力は以前から知られていたわけだが、今年副キャプテンに就任したことでその力を発揮できる場面が増えたのだ。本イベントは全メンバーが出演する野外公演で、かつ他のグループとの合同イベントという、これまでとは規模も雰囲気も異なるステージになる。そこでも同様の力が発揮できるのか、それとも、さらに成長した姿が見れるのか楽しみだ。
増本綺良
普段から自由奔放な発言を繰り返している増本綺良。以前番組の企画で「彼女にしたくないメンバー」と「彼氏にしたくないメンバー」の両方で名前を挙げられてしまい、「手に負えない」と釘を刺されていた。そうした点から、グループ内で浮いていないか少々心配になったりもする。しかし先日、SHOWROOMで個人配信をした際に、メンバー一人ひとりのエピソードを矢継ぎ早に話していたことがあった。それぞれの優しい一面を間髪入れずに披露していくその姿には、彼女の“仲間思い”な人柄がよく表れていたように思う。
そんな増本の愛すべきキャラクターがストレートに表現されていたのが、『BACKS LIVE!!』での「Buddies」だった。仲間と触れ合う場面が多いこの曲でセンターに立った彼女は、溢れんばかりの笑顔で見事にパフォーマンス。観客に鮮烈な印象を残していた。この時開花した個性を富士急の舞台でも期待したい。
櫻坂46にとっては、『BACKS LIVE!!』からほとんど間を置かずに開催される今回の『W-KEYAKI FES. 2021』。上記に挙げた3名を含めた“BACKS”メンバーたちの急成長により、今年の夏はさらにアツくなるだろう。
※1:https://sakurazaka46.com/s/s46/diary/detail/39907
■荻原梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)