関ジャニ∞の原点が詰まった『ジャニ勉』終了に寄せて この番組でしか見られなかったメンバーの素顔

 6月末で終了することが発表された『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)。

関ジャニ∞
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 現在は『関ジャニ∞クロニクルF』(フジテレビ系)、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)などメンバー全員が出演する冠番組があるが、その中で『ジャニ勉』はグループ最長の14年に渡って放送されているバラエティ番組だ。関ジャニ∞メンバーの素顔や仲の良さを垣間見ることができ、ファンからも愛された番組で、その終了発表には悲しみの声が上がった。全国ネットの番組でないにも関わらず、Twitterのトレンドにも「ジャニ勉」が入り、ファンそれぞれが好きな回を振り返り思い出を噛みしめるツイートが散見された。

 関ジャニ∞の歴史と共にあったと言っても過言ではない『ジャニ勉』。彼らにとって『ジャニ勉』とはどのような存在だったのか。

大阪収録にこだわった番組作り

 『ジャニ勉』のひとつの特徴が、関ジャニ∞が地元である大阪に戻ってきて、大阪に本社がある関西テレビにて2本立てで収録を行っていた。1997年から関西テレビでは関西ジャニーズJr.が出演する番組が制作されていたこともあり(当時は村上信五、横山裕、渋谷すばるが出演)、その流れを汲んだ編成とも言えるかもしれない。1997年から数えると、関ジャニ∞との関係は24年にわたる。

 大阪での収録はメンバー自身が望んでいたことであり、忙しくなってからもその体制が続けられていたのは、何より関ジャニ∞の地元・大阪への想いが強い証のひとつではないだろうか。

 以前は収録の際は毎回、ファンクラブ会員を対象に観覧の募集もされており、5大ドームツアーをするほどのアイドルになっても、ファンが間近で彼らの表情を見ることができる貴重な機会でもあった。

 14年の歴史の中では、何度か番組のリニューアルも行われ、2011年には30分番組から1時間へと拡大。さまざまなコーナーも登場した。安田章大と丸山隆平が進行の「お値段丸ごとSHOW TIME」や、村上が司会を担当し、ゲストが関ジャニ∞とやりたい企画を持ち込む「∞といっしょにしたいねん」、メンバーがランダムで2人ロケに出る「2/∞」など……。スタジオでは関ジャニ∞のメンバーだけが盛り上がりすぎて彼らの独壇場になる、なんていうことも。『ジャニ勉』400回記念でのノープラン旅in箱根は、楽し気な彼らの良さが詰まった回でお気に入りだという人も多いはず。

 「2/∞」のロケではそれぞれの自由さや、「アイドルがそんな服装で大丈夫?」と心配になる場面(しかしファンとしてはニヤニヤしつつ)もあった。組み合わせによって、思いもしない本音が出ることも。

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