関ジャニ∞ 丸山隆平、全方位の優しさが伝わる『着飾る恋』での好演 普段の人柄とリンクする部分も
「おっとー!」。ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)第6話で丸山隆平と中村アンのキスシーンが放送されると、SNSには多くのコメントが溢れ盛り上がりを見せた。本作は放送開始前から注目が集まっていたが、丸山演じる役どころが、ファン以外からも大きな反響を得ている。この機会に丸山の俳優としての活動や魅力について考察してみたい。
バラエティとのギャップに胸キュンする視聴者が続出
今回のドラマで丸山が演じているのは、オンラインカウンセラーの寺井陽人、通称“ハルちゃん”。勤務医として有名病院で働いていた頃に「もっと患者を深く理解したい、きちんと時間をかけたい」という思いから、24時間対応のオンラインカウンセリングを行っている。横浜流星演じるキッチンカー『Fuji Bal』を営む藤野駿とははとこの関係だが、性格は真逆。クールで捉えどころのない藤野に対し、おっとりとした温厚な人柄で時に自分の睡眠時間を削ってでもカウンセリングの相談者に向き合う。それはシェアハウスの住人達に対しても同じで、中村演じるアーティストの卵・羽瀬彩夏にも優しく寄り添う。第6話、羽瀬の願いを聞き入れ、とまどいながらも裸で絵のモデルを務めた。また終盤では洗濯物をかきわけて羽瀬からハルちゃんにキスするシーンも。不意をつかれ、思わず小声で「おっとー」と呟くハルちゃんと、いたずらっぽく微笑む羽瀬の様子にキュンキュンする視聴者が続出した。
ドラマの中で丸山は、鍛え上げた筋肉美も披露しており、6月2日発売のファッション誌『anan』2252号では表紙を飾っている。バラエティでギャグを連発するアグレッシブな姿と、ドラマでの優しいハルちゃんとのギャップがたまらないと話題になっている。
どんな役柄も体当たりで熱演
丸山の演技に対する評価は以前から高く、舞台『マクベス』(2016年)では『地獄先生ぬ~べ~』や『泣くな、はらちゃん』(共に日本テレビ系)で演じた普段の明るい丸山のイメージに近い役柄から一転、本格的な悲劇にて主演のマクベス王を演じた。暴君でありながら実は小心者で内向的という難しい役柄であったが、細やかな心理描写などを全身全霊で演じた。
また映画『泥棒役者』(2017年)では単独初主演を果たした。元・泥棒で今は足を洗い町工場で真面目に働く男・大貫はじめが過去をバラすと脅され盗みに入った豪邸で、次々とトラブルに巻き込まれるというカオスな展開。丸山は様々な人物になりすます主人公を器用に演じ、テンポのよいストーリー展開と相まった笑いのほか、見終わった後に温かさに包まれる心地よい作品であった。
昨年の『大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~』(WOWOW)では、約13年ぶりとなる時代劇に挑戦。丸山は元伝説の賭博師で、今はただのダメ男の主人公・辰五郎を明るく前向きに演じて見せた。同作では、その場しのぎのお調子者である辰五郎が、様々な困難を乗り越えながら伊勢神宮を目指すのだが、きっぷの良さと明るさが普段の丸山を思わせ、鑑賞後に元気をもらえるような作品としてジャニーズファン以外の時代劇ファンからも高い評価を得ていた。