ACAね×Rin音×Yaffle『キャラクター』主題歌がバイラル首位に　ボーカルの個性と刺激的なビートで味わう“抜群のスリル”

参照：https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

　Spotifyの「バイラルトップ50（日本）」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分（6月24日公開：6月17日～6月23日集計分）のTOP10は以下の通り。

1位：ACAね×Rin音 Prod by Yaffle「Character」
2位：坂東祐大「All The Same feat. Gretchen Parlato, BIGYUKI」
3位：マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」
4位：vaultboy「everything sucks」 
5位：Måneskin「ZITTI E BUONI」
6位：BTS「Butter」
7位：Måneskin「Beggin'」
8位：KeeP「AM2:00drive feat.ユエ」
9位：Trinidad Cardona「Dinero」
10位：米津玄師「Pale Blue」

　多彩ーーちょっと強引にまとめるなら、こんな言葉が浮かんでくるのが今週のバイラルチャートだ。10位以内を見ても、先週ついにトップを飾ったイタリアの新生バンド Måneskinを筆頭に、急上昇中の注目株 マハラージャン、TikTokから火が付いたvaultboy、バイラルチャート常連のBTSや米津玄師のニューシングル曲などがチャートインしてるが、今週のチャートのトピックスは、複数のアーティストがコラボレーションいる作品が3曲ランクインしているところだろう。1位に躍り出たACAね×Rin音 Prod by Yaffle「Character」、2位となった坂東祐大「All The Same feat. Gretchen Parlato, BIGYUKI」（『大豆田とわ子と三人の元夫』より）、8位のKeeP「AM2:00drive feat.ユエ」がそれにあたる。音源をデータでやりとりして楽曲を仕上げる手法が珍しくなくなってから久しいが、2020年以降のコロナ禍において、リモート制作が活発に行われ、より浸透したのかもーー例えばこんな仮説を立てられるのが、今週のバイラルチャートと言えるのではなかろうか。

　コラボレーション楽曲の醍醐味は多岐に渡るが、わかりやすいところで言えば、マッチングの妙があげられる。連なるアーティスト名の過去作品やジャンルから、当該楽曲を聴く前にその曲を想像するのも醍醐味のひとつだが、その想像を軽く超えてきたのが、今週1位のACAね×Rin音 Prod by Yaffle「Character」である。本曲は、菅田将暉が主演を務め、SEKAI NO OWARIのFukaseが殺人鬼を演じたことでも話題のダークエンターテインメント映画『キャラクター』の主題歌に起用されている。